ボンジュー、クロ・ド・ヴォージュの畑&お馬さん!(お馬の飼い主は、場所的に、プリウレ・ロック、ジョゼフ・ドルーアン、シャトー・ド・ラ・トゥールあたりかな?)
ミュジィニーの丘にも、遠目からボンジュー!クロ・ド・ヴージョのすぐ北西に広がるこの丘のワインが、ブルゴーニュで一番好き。滅多なことでは飲めないので、せめて畑に投げキス。
そして、ボンジュー、”シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ”!
グランクリュ畑の中に建つ中世の城を久しぶりに訪問。
ここはとってもよい思い出の場所。12年前、ブルゴーニュワインジャーナリズム賞みたいなのを受賞して、14ケースものブルゴーニュワインを副賞にいただいた♪
懐かしい授賞式会場で、今日は、有名なブルゴーニュ利酒騎士団同様ここを本拠地とする、ブルゴーニュワインを心から愛する男たちの合唱団”、レ・カデ・ド・ブルゴーニュ”の新CDリリースイベント。この古い石と木でできた空間で録音されたそう。
ワインへの愛に溢れた人生を、楽しくユーモラスに時に悲しく、そして食いしん坊に、たくさんの歌に表現。
”ブルゴーニュのワインの歌”は、一番有名な、”らーらーらーらー、らららららー♪”(歌ですらないか(笑))しか知らなかったけど、とってもチャーミングな歌たち。そして、テノール、バリトン、バスからなる10人ほどのメンバーの歌唱力にびっくり。(Instagramに映像たくさんあります。)
何曲か聴いて、併設博物館見学して、続きの歌は、お昼ご飯を食べながら。
グランクリュ”クロ・ド・ヴージョ”の葡萄畑に囲まれたシャトー・デュ・クロ・ド・ヴジョは、葡萄畑は所有しておらず、魅力的なレストラン&イベントスペースとして稼働。ブルゴーニュワイン利酒騎士団の本拠地であり、騎士団の入会式もここで行われ、騎士団主催の宴会の会場でもある。
美術館としてのお城見学&ランチは一般も行けるし、ここで結婚式などのパーティーも企画できる。
騎士団宴会を毎回コーラスで盛り上げる”レ・カデ・ド・ブルゴーニュ”のメンバーと&歌を聴きながらのランチ。
クレマン・ド・ブルゴーニュ&三種のグジェールで乾杯後、リエット&モンタニー”Clos du Corbeau”18、ウッフ・アン・ムーレット&ラドワ”En Naget”19、ブルゴーニュチーズ(アベイドシトー・エポワス・ブリヤサヴァラン)&ジュヴレイ・シャンベルタン”Come aux Moines”13、蜂蜜風味のパルフェ&ショコラソース。
ウフ・アン・ムーレットは、ブルゴーニュの名物料理。赤ワインソースをとろとろ落とし卵にたっぷりかけたもので、元々はコック・オ・ヴァンのソースの残りに卵を足した再利用料理。このシャトーのスペシャリテで、ここで開催される宴会に必ず出てくる。数年前から、コンクールも開催していて、毎年来たいと思いつつまだ実現できてない。今年こそ来られるといいな。
さすがはスペシャリテ。卵加熱&ソース&クルトン&サーヴィス、全てお見事。ラドワ19との相性もマル。
城でサーヴィスされるワインは全て、利き酒騎士団が行う試飲会でブルゴーニュを代表するワインとして納得、と評価されたもので、 “tastevine”という利き酒騎士団御用達のラベルがついたもの。あえてドメーヌ名は出さず、ブルゴーニュワイン全体の啓蒙をしているそう。(とはいえ、モノポールだとわかっちゃう♪)
食事の合間合間は、お馴染みの”ら~ら~ら~ら~ららららら~”をみんなでやって、”レ・カデ・ド・ブルゴーニュ”のいろんな歌も聴かせてくれる。食関連の歌が中心で、ウッフ・アン・ムレットのレシピを歌詞にしたオリジナルソングまで。
(インスタに映像たくさんあります。)
単純に歌が上手い、だけでなく、なんだろうなぁ、いかにもフランス的な博愛・友情・生きる&食べる&飲む喜びに満ち溢れた合唱団で、その強い友情や食文化へのつきない愛情は、楽しいね&素敵ねを超えて、ほとんど感動的で涙出そうなシーンも。
彼らは日本にも毎年行ってって、利き酒騎士団イベントで歌っているそう。
騎士団関連のディナーイベントの時に、またここに来られるといいな♪
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年4月26日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。