パリ五輪のボクシング女子66キロ級2回戦で、アルジェリアのイマネ・ケリフ選手がイタリアのアンジェラ・カリニ選手に勝利しました。試合は開始46秒でカリニ選手が棄権しました。ケリフ選手は昨年、性別適格性検査に不合格となり、世界選手権への出場権を剥奪された経緯がありますが、今回は五輪出場が認められました。このケリフ選手の出場が議論を呼んでいます。
注目の女子ボクシングの試合が終わった。生来女性のアンジェラ選手はトランスジェンダーのケリフ選手のパンチ2発を受け、開始46秒で棄権。やはり命の危険を感じたのだろう。「女性の尊厳が踏み躙られました」とのXに納得。女性アスリートの努力や命を何とも思わない左翼によって世界が壊れていく https://t.co/FdSLiC4w5x
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) August 1, 2024
この試合結果に対して疑問の声があがっています。
私はトランスだ!
といえばなぜか身体男性が身体女性をボコボコにできるスポーツボクシング
同性でも体重で階級分けしてるのに、なんでそこだけ心なんだろ。じゃあ見た目ヘビー級だけど心はフェザー級になれば無敵じゃね?
pic.twitter.com/SmqOFFSbLp— なる (@nalltama) July 30, 2024
不断の努力によって優位な身体を築き上げることで世界最高のゲームに挑戦する女性選手が、公平であると完全に証明されたわけではない特定の基準で女性と認められたトランスジェンダーの選手によって夢を阻まれている五輪の現状は、あまりにも稚拙で残酷な女性差別を肯定しているとしか思えません https://t.co/MBSrmKci0D
— 藤原かずえ (@kazue_fgeewara) August 1, 2024
しかし、ケリフ選手はトランスジェンダーではなく「性分化疾患(せいぶんかしっかん)」の可能性が高いそうです。ただし、ケリフ選手と台湾のリン・ユーチン選手は、昨年のニューデリーの世界選手権で性別適格性検査に不合格となり失格処分を受けていました。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)は、2人が出場資格と医療規定を順守しており、女子競技への参加に医学的な問題はないと判断しています。両選手は2021年の東京五輪に出場しています。
女子ボクシングに染色体XYの選手が出場してると言われている件
性別適格性検査で不合格って事は多分トランスジェンダーとかじゃなくて性分化疾患だと思うセメンヤ選手とかもそうだったよな…確か
本人はずっと女性として生きてきただろうし辛いだろうなと思う一方でフィジカルが圧倒的過ぎて… https://t.co/1rqtRZAJrt
— Hrk (@GiantTCRad2) July 31, 2024
性分化疾患は、性染色体、性腺、内性器、外性器のいずれかが非定型的な先天的体質で、外性器の特徴で性別を判別することが難しいということです。
性分化疾患
卵巣も精子などの生殖器の表現型が非典型である疾患生物学的に
XY染色体を持つので
テストステロンは男性と同じ程度分泌
筋肉の発達しやすく
骨密度が高い
など
試合でも有利となるこれは
性別騒動の女子ボクサーより
トランスジェンダー問題を意識しすぎた
IOCの緩い参加ルールが問題 pic.twitter.com/RBMods481l— 福笑 (@smile106uvu) August 1, 2024
ボクシング女子で話題の選手が何故か「トランスジェンダー」呼ばわりされてるが、彼女らは性分化疾患の「女性」だからそこ混ぜてはいけない。XY染色体を持ちアンドロゲン濃度も高いが、アンドロゲン受容体がないために男になれず女として生まれ、多分性自認も女。トランスと性分化疾患は別ですよ! https://t.co/sLcjdrXyGU
— PICTOMANCER (@pictomancer) July 31, 2024
トランスジェンダーの問題と思いきや別の問題に光が当たりました。
ケリフ選手はトランスジェンダーではありません。
生まれた時から女性として生きてきた性分化疾患の方です。
昔からそういう症例はあります。
ご本人もご家族も苦しんでこられたのではないでしょうか。
わがまま呼ばわりは酷いです。 https://t.co/k3WXHVgTE6— 田中紀子 Noriko Tanaka (@kura_sara) August 1, 2024
ただし、IOCが国際ボクシング協会と違う結論を出したことに対しては、説明が求められると思われます。