新NISAを始めた人は大損…?なわけがない、長期投資を前提とした制度設計

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

日経の株価が暴落して、

「やはり新NISAは政府の陰謀だった」
「新NISAに手を出した人は大損!」

などの言論が飛び交い、いわゆる有識者・インフルエンサーと言われている人の中にもそのような趣旨を述べる方がおられるようです。

私は明確に異なる考えなので、ここで述べておきたいと思います。

chachamal/iStock

そもそもNISAやIDECOは長期投資・長期保有を前提に制度設計されたものです。一括枠を使って短期投資目的でやっている人もいるにはいると思いますが、そう多くはないでしょう。短期投資にしては金額が少ないですし。

ドルコスト方式とも言われる、毎月定額を積み立てる方法であれば、大きく下げたときはむしろ後に利益が出るタームであるとも言えますし、

長い目で見れば株価はゆっくりでも上がっていく可能性の方が極めて高いはずです(そう考えないなら長期投資でも手を出すべきではない)。

なので、今回の株価大幅下落で一喜一憂する必要はまったくなく、たんたんと積立を続けていくのが正解だと思います。

私自身も新NISA制度は活用していますし、特にまだまだ働く期間の長い現役世代にとっては、IDECOやNISAなどの制度をしっかりと活用し、世代間格差が開き続ける年金などに対してリスクヘッジを自らしていくことが重要です。

逆にいうと、IDECOやNISAなどは高齢者にはそれほど関係が強くない制度なので、高齢者向けに情報発信しているインフルエンサーほど「NISAはオワコン!」などの主張をしているようにも思えます。

惑わされずにいきましょう。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年8月3日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。