出口里佐です。
本日は、日比谷ミッドタウン3階のイタリアンレストラン、『サローネ東京』をご紹介します。
友人とランチに訪れたのは7月の終わりの日曜日。初めての訪問で、イタリアンレストランということで、カジュアルな感じかなと思っていましたが、白いテーブルクロスがかかっているラグジュアリーな雰囲気でした。
テーブルのウェルカムプレートの上には、鮮やかなピンク色の大きな封筒。友人のは白い封筒。
中を開けてみると、本日のコースメニュー、飲み物のメニューのほか、お持ち帰りできるパスタとソース3種、瓶詰めティラミスのご案内など。
飲み物の、特にノンアルコールのメニューが左半分で、充実しているのに驚き!こういう高級店では肩身の狭い思い(私が勝手に思っているのかもしれませんが)をするのですが、こちらでは飲めない方でも堂々としていられます。
今回、私は、カオスグレープ(1760円税込)というノンアルコールカクテル、友人は食前酒ミモザ(1980円税込)を選びました。カオスグレープは、黒葡萄、カシス、紅茶、スパイスをブレンドした、少し渋みと酸味のある赤ワインの様な味わい。赤ワイン用の、香りが楽しめる、大きめのグラスで提供されました。
コースは予約時に7皿の7700円(税込、サービス料10%別)を選んでいました。
この日のメニューは、
● 茹でタコ 2018/シチリア
茹でた蛸に、アサリの出汁の、エスプーマの泡をのせて、オレンジの香りのオイル。これをひとくち食べただけで、地中海に飛んでいった気分。
● 石川県産じゅうふくアジ ズッキーニ メロン
緑色の涼しげなジュレはズッキーニだそう。メロンがところどころに隠れていて、アジが潜んでいました。
● パスタは、浅草カラヒグ麺のトンレナッリ 赤パプリカ サルシッチャ
コシのある太めのパスタに赤パプリカとサルシッチャが絡まって、削られたペコリーノロマーノの旨みが溢れたところにレモンゼストとバジルがアクセント。書いているだけで、また食べたくなります。
● お口直しのレモンソルベ
シシリアンルージュという、加熱することで美味しくなる、私の大好きなトマトのソースがレモンソルベを取り囲み、ホワイトラムのジュレがキラキラとトッピング、一筋のドライトマトが彩り。九谷焼の器がゴージャスです。こんなに小さなお料理のなかに、何層にも工夫がされていて素晴らしい。
● なかやま牧場(高原黒牛)もも肉のサルティンボッカ
サルティンボッカはローマの料理だそう。生ハムともも肉をセージを挟んで焼いているので、生ハムの旨みとセージの爽やかな苦味がバターソースに合っていました。添えられたアンディーブは生の苦味が消えて、シンプルに野菜の甘みが引き出され肉料理と抜群の相性です。加熱したアンディーブの美味しさを再発見!
● デザートは、白いティラミス
これは驚きのお菓子。ライム味のヨーグルトの上にはコーヒーの香りを抽出した白いゴロゴロしたメレンゲ。下にはグリオットジェラートとアメリカンチェリー。グリオットがあるので、雪のフォレノワールみたいなお菓子なのかなと思いましたが、とても独創的です。
デザートには、コーヒーまたは紅茶が付きます。
最後にミニャルディーズ(小さな焼き菓子)が3種。サラミの様な見た目のクッキーとメレンゲのお菓子、アーモンドパウダーを使ったマジパンの様なお菓子。
デザートの頃、シェフが直々にご挨拶に回ってきてくださいました。印象に残ったお料理の作り方を質問して、詳しく教えてもらい、ぜひ自分でも試してみたいと思いました。
店内にはベネチアの風景とみられる絵画も飾られていて、東京にいながらイタリア気分に浸ることができました。スタッフの方々のサービスもプロフェッショナルで居心地が良かったです。
日比谷ミッドタウンという場所柄、家族や友人との食事のほか、接待にも使えるお店と思いました。一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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