東京と海外で稼いで、日本の地方に住むという選択肢

やや円高になったとは言え、引き続き1ドル=150円前後の円安環境が続いています。円安が進むと海外で収入を得て国内で生活することが有利にになります。

日本国内は円安の影響で物価が安いだけではなく、治安も良く住環境は最高です。東京にも海外からたくさんの訪日客が来ていますが、物価の安さに惹かれて来ている人が多いと思います。

ということは海外で稼いで、日本に住むというのが「最強コンボ」ということになります。

例えば、海外不動産を購入して、外貨で家賃を受け取り、東京で生活する。そうすれば豊かに生活することができます。

実際私も世界9か国に不動産を所有して、そこから家賃収入を外貨で得ています。空室になっている物件もありますが、家賃が年々アップしている優良物件もあり、全体では定期的な外貨収入を得ています。

東京に住んで日本各地を旅行していますが、この週末は宮崎に来ています。

驚くべきことは世界的に物価が安いといわれる東京よりもさらに2割から3割物価水準が低いことです。地元のスーパーに買い出しに出かけたのですが、東京だと1万円くらいかかる食材費用が7000円でお釣りがきました。しかも食材の質は東京よりも高かったりします。

宿泊した宮崎の飫肥(おび、写真)のタクシーの運転手さんと話していると「自然が豊かで、人は親切、食べ物もおいしい。最高だけど給与が低いのだけが問題」と言っていました。

ということは、海外と東京で稼いで地方で生活すれば、東京に住むよりもさらに豊かに暮らすことができるかもしれません。

宮崎だけではなく、最近は香川県の三豊にも民泊の視察で何回か出かけましたが、ここでは広い土地のついた古民家が数百万円で購入することができます。

今や、東京の都心3区では70平米程度のマンションでも1億円以上に値上がりしています。三豊の住宅価格は東京の都心部と比べれば、30分の1以下と言っても大げさではありません。

地方で生活すれば、豊かな住環境も得られ、生活費も安く上がります。

アマゾンのようなサービスを使えば、地方にいても必要なものを簡単に手に入れられるようになっています。

さすがに美味しいお寿司屋さんや三ツ星フレンチにはなかなか行けないですが、地元の豊かな食材を使って自炊すればそのほうが満足度が高いかもしれません。

今の東京の生活には充分満足していますが、さらに豊かに暮らす方法として、地方に拠点を持つという選択肢を改めてもう一度考えてみたいと思いました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年8月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。