九州北部海岸線をたどる旅②:虹の松原&呼子のイカ!編

福岡から平戸まで海岸線をたどるドライブ旅をしています。最初の夜は唐津に宿をとりました。宿の部屋からはライトアップされた唐津城が見えます。

唐津城は2年ほど前に訪ねており、ブログにあげていますのでこちらをご覧ください。

43 海辺の名城と祭囃子の響く町・佐賀唐津へ|ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
佐賀県の北部、唐津市に来ました。 博多から1時間。空港からの直通電車も乗り入れる佐賀県第二の街です。 ここに来るのは2度目ですが前回は乗り換えのみの利用。観光に訪れたのは初めてです。とはいえスケジュール上滞在できるのは限られていますので効率よく巡るとします。 駅から唐津城に向かう途中にあったのが旧唐津銀行。明治末...

① 朝の虹の松原をゆっくり散歩。

わたしは旅先で昼間歩き倒すことが多いので夜は酒を飲んですぐに寝てしまいます。その代わり朝早起きするのですが夜明けにホテルの窓から見えた夜明けの虹の松原の景色がとても綺麗でした。向こうには昨日姉子の浜から見た姫島も望むことができます。

朝焼けの虹の松原が美しかったので思わず寄り道をしてしまいました。

虹の松原はこの辺りの新田開発の一環として海からの風をよけるために人工的に植えられた松林です。幅500メートル、長さは4.5キロに及び日本でも有数の規模を誇ります。

松林の間を抜ける道路は走りやすくとても爽快です。ただ近年は松の老朽化が進み、5年前には枝が落下して車を直撃して死亡事故が起きるなどしていますので走行には注意が必要です。

松林の中を歩いて海に抜けることもできます。海の向こうに見えるのは高島。唐津までの定期便もある有人島で宝当神社という宝くじが当たるように願掛けするために多くの観光客が訪れる島です。

海岸からも唐津城を見ることができました。唐津城は三方を海や川に囲まれ自然の堀に守られた城です。小高い丘の上にあるため海などからの侵入者もよく見える防禦に適した場所に造られています。

② 念願の「呼子のイカ」を食しに

さて今回の海岸線ドライブ、是非訪ねたい重点ポイントがいくつかあります。その一つが次にご紹介する呼子町。

朝一の看板にもイカの絵が。

呼子といえばイカ。イカといえば呼子というくらい有名なイカの町です。

今朝上がったイカを捌いて乾燥させるためにクルクル回しています。他ではあまり見られない印象的な光景です。

港にはイカ釣り漁船特有のライトを吊り下げた船も見られます。イカは深夜に行動し、光に集まる習性があるので夜に出帆して明かりをつけて漁を行います。同じくイカ漁の盛んな函館で漁の光景を見たことがあります。

近海を周る観光船もイカ。やはりここはイカづくし。

と思ったらクジラもいました。呼子は江戸時代中尾家が捕鯨の拠点としており大いににぎわった歴史があります。港の近くにかつての中尾氏の居宅もあり往時を偲ぶことができます。

呼子では朝8:30から正午ごろまで朝一が行われていて、海産物や野菜などの露店が道路に並びます。私は9時ごろに行きましたがもう大勢の観光客で賑わっていました。

サザエ!

水揚げされたばかりのイカ!

スルメ!

他にもイカリングフライとかイカのすり身ダンゴとか食欲をそそるものが多く売られています。こういう揚げ物も魅力的なんですが、

ここはやっぱり刺身でしょうよ!呼子に来たからには水揚げされたばかりのイカを新鮮なうちに地元の料理屋でいただきたかった。ひとりでもぺろりといただける量です。これにお酒があればよかったんですが残念ながら車で来てるのでお酒は我慢します。

ちなみに呼子朝一内にはクラフトビール「ホエールブルーイング」もあります。瓶詰の商品もあるらしいので一本買いたかったんですが「お盆休み」。残念でした。

朝とはいえ灼熱の太陽が照り付けていて喉が渇きます。ビールは無理ですがコーヒーを頂きました。ROGカフェは朝一内で休憩するのに最適な小さなカフェです。オリジナルのイラストがかわいいです。

観光客を乗せてイカ丸くんが遊覧の旅に出かけていきました。期待を裏切らない新鮮なイカの味に活気ある朝市、それにのどかな港の風景。何年も行きたいと思っていた呼子は想像以上に満足度の高い港町でした。朝市がある関係上朝早くから混雑します。お出かけの際は早い時間に行かれることをお勧めします。

最後に回るイカの姿をもう一度ご覧にいれましょう。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年8月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。