総裁選のために生まれた「派閥」なき今、自民党の体質は変わるのか?

麻生氏「どうなるか分からねえ」前例なき総裁選、派閥政治の行く末は

麻生氏「どうなるか分からねえ」前例なき総裁選、派閥政治の行く末は:朝日新聞デジタル
 自民党の派閥で唯一存続を決めている麻生派が、9月の総裁選で岐路に立たされそうだ。派内から河野太郎デジタル相(61)が出馬の意向を固めるなか、領袖(りょうしゅう)の麻生太郎副総裁(83)は、一致団結し…

自民党は1955年11月、自由党と日本民主党の保守党同士が合同することで生まれた。ただ、総裁の選出方法で議論は紛糾し、鳩山一郎、緒方竹虎、三木武吉、大野伴睦各氏の集団指導体制でスタートせざるをえなかった。

麻生氏はこうした歴史を挙げ、周囲にこう語る。「集団指導体制は派閥の発祥だ。つまり総裁選のために派閥は生まれた。派閥のない中で総裁選なんてやったことがないから、どうなるか分からねえな」。
(上記記事より抜粋、強調筆者)

朝日新聞の記事、非常に興味深い麻生氏のコメントが掲載されています。

派閥は総裁選挙のために生まれたと。まさに、その通りなのでしょう。

今回、その「派閥のタカ」が外れたために、今回は候補者が乱立する見込みとなっています。派閥というのはいわば予備選的な機能と、後見人的にその候補者の資質を担保する機能があったことは事実。

また、「派閥の縛りがあるから」という理由で推薦を断ったりできなくなったことで、早くも自民党内がギスギスし始めているという噂もあります。笑

これが自由競争になったときに、自民党の内部構造・ガバナンスがどのように変わるのか。

総裁選挙の当選の仕方次第でこれまでは、党三役や閣僚などの人事に露骨な影響が残されてきました。「自民党をぶっ壊す!」と宣言していた小泉純一郎氏すら、その根底を覆すことができなかったのは記憶に新しいところです。

私はなお、自民党の旧態依然とした体質は根強く残り続けると思いますが、総裁選挙とその後の展開には深く注視していきたいと思います。

有力候補の一部 自民党HP・各氏SNSより


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年8月18日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。