小泉進次郎氏の「忖度留学」と悠仁さま東大進学批判との落差

悠仁さまが東京大学で学ぶことを私は勧めてはいないが、東京大学は行くなという輩は世界の常識からも外れた異常な人たちだ。

悠仁親王 宮内庁HPより 令和6年

国王や貴族制のある国で、大貴族がついて行ける学力がそこそこあれば、トップエリートの大学生活を経験するのはよいことだというのは、オーソドックスな判断だ。

チャールズ王やウィリアムもケンブリッジに行っている。陛下や秋篠宮殿下もオックスフォードに留学した。いずれもガチンコの試験受けたのか?受けていないし、また、いずれの場合でもそんな学力あるがあるとは思えない。

別に皇族でなくても、海外の有名大学など、エリートコースに乗ってたり、有力者の子だったり、金を積んだら入りやすい。たとえば、皇后陛下がオックスフォード大学へ行かれたのは実力かといえば、外交官で皇太子妃候補なら取るに決まっていると思う。しかも、修士論文は提出されないままで、先日の訪英のときに修士を飛ばして、名誉博士号をもらわれた。

いま自民党総裁候補もハーバードだらけだが、役人や大企業のエリート社員、それに政治家の息子は入りやすかった。私のフランス国立行政学院(ENA)は外国人向けの一般入試なんかなかったし、日本から行けるのは官僚だけだった。外務省や人事院の推薦があったものについて、向こうの判断で人選した。

このごろは、中国人などに比べても日本人はなかなか行けないらしいが、バブル時代の日本からはぞろぞろと留学したが、受け入れることにメリットがあると学校が判断すれば、学力の順位も関係ないわけでないが、総合時計判断で受け入れてくれた。偉そうなこと言ってるマス・メディア関係者だってそうだ。

自民党の総裁候補ナンバーワンの小泉進次郎氏だって、実力でコロンビア大学に行ったわけでない。小泉氏は関東学院という横浜の私立一貫校で小学校から大学まですごした。近隣地域外ではあまり知られていないが、横浜・湘南近辺では筋の良いお坊ちゃん学校だ。勉強熱心なら、東京の有名私立へ行ったのだろうが、野球の方に熱中して勉強はあまりしなかったらしい。

会見する小泉進次郎氏 同氏Xより

こうした皇族や政治家の子弟の経歴は、「家系図でわかる日本の上流階級この国を動かす「名家」「名門」のすべて』(清談社)や『系図でたどる日本の皇族』(宝島社)で扱ってきたが、その経緯をデイリー新潮は次のように報じている。

小泉進次郎、名門「コロンビア大学院」留学は「特別なプロセス」 関係者が証言(全文) | デイリー新潮
17年前のアメリカ留学がポエムの原点だったセクシー大臣と、唯一のMC番組の視聴率が急降下したその妻。…

国際関係学研究所所長の天川由記子氏によると、英語音声学の専門家で、現在は同大の名誉教授から、「うちの学生に総理の息子がいてコロンビア大学大学院に行きたいと言い出した……」と相談を受けたのだそうだ。

ジェラルド・カーティス教授の下で政治学を学び、父の跡を継ぎたいと言っている。ところが天下のコロンビア大学に行くには圧倒的に英語力が足りていなかったそうで、「推薦状を頼まれたんだけど、どうしたらいいか」という相談だったのだそうだ。

天川氏は、ホワイトハウスの要職にあったマイケル・グリーン氏に電話で相談し、カーティス教授と親しいNSCアジア部長のビクター・チャ氏を紹介され、進次郎氏の武器は“父の跡を継ぎ、首相になる可能性があること”で、“小論文や推薦状で彼が政治家になることを強調するように”とアドバイスされ、天川氏が関東学院大の教授にその“秘策”を伝授し、TOEFLのスコアが600点に達するまでコロンビア大学内の語学講座で英語の授業を受けること、を条件に合格できたのだという。

ただし、小泉氏については、留学後はなかなか頑張ったらしく、彼の英語もかなり上手であることは本人の名誉のために付け加えておく。ただ、小泉氏が悠仁さまの誕生日に総裁選立候補の記者会見をぶつけたのは、皇室を尊重しているとは思えないし、厳しく反省を求めたい。

世襲政治家の学歴なんぞ、日本の有名私立にどうしては入れたかと言う人が多いし、海外の留学についてもそうだ。小泉氏の場合でも、上記のような経緯をスキャンダルとして扱われているわけでない。

それと、将来天皇陛下になることが歴史的伝統を覆す法律改正がない限り確定している悠仁殿下が、将来の天皇であることについて忖度された余地がなければ、たとえ、ほかの受験生と同じ制度を使ったとしても入学してはダメで、人によっては一般受験生と競うのもダメとかいわれねばならないのか。

まったく、虐めでしかない。将来の天皇が恵まれた環境で、優れた教師と導入制に囲まれて学ぶのは、極めて国家的に好ましいことだ。もちろん、ついて行けないというようでは止めた方がいいのはもちろんだが、そこそこ優秀のようだ。

週刊「女性自身」は、「悠仁さまのクラスでの授業を受け持った教諭は、“質問をされても悠仁さまは、お答えになれず、硬直されてしまわれた”と話していました。はたして筑附へのご進学は、悠仁さまにとって望ましいことだったのか……」

学校で先生の質問にいちど答えられず立ち往生したら落第生扱いされるのか?悠仁さまは、高校から、中学までの学校より少し偏差値が高い筑波大学附属に進まれた。とうぜんレベルの差が少しあるから苦労されたのは事実だが普通のことだ。

そこはなんとか乗り切られて、特に善くも悪くもない成績と言われている。筑波附属で中位ということは早稲田・慶応あたりは無理なく狙えるということだ。

それを身の程知らずと高校生を攻撃する、この雑誌の皇室への敬意などと言わずとも、人権意識はどうなっているのだろうか。また、この雑誌は、小和田家と近いといわれ、あきれ果てた忖度記事を多く載せてきた。

それなら愛子さまは、どうかといえば、高校まででも、大学でも出席状況が悪く、普通なら進級・卒業するのはかなり厳しい状況だったようにみえる。

しかし、学習院はかなり無理をして、無事卒業できるような環境を作ったし、それは美談だと言われている。

さらに、悠仁さまが使われるかもしれないといわれる、東京大学の学校推薦制度は、愛子さまのために創設されたと噂されたこともある。そして、そのときは、愛子さまにぴったりの制度なので、この制度を使って是非、東京大学へなどと報じていた週刊誌もあるのに悠仁さまは、忖度を疑われるので使うなという正反対のダブルスタンダードだ。