いまの日本に一番必要なのは「圧迫感からの解放」

自民党総裁選まであと16日

候補も出そろい、NHKの調査も出ました。イデオロギーに関係ないのでだいたい中立に出ます。産経新聞では圧倒的に高市早苗になっていて読者の偏りすぎに笑いました。

国民の声

自民党員の声

まあ普通に考えて総裁選はこの方式だから・・・

1回目で次の選挙の顔になって他党を圧倒するなら進次郎と考える国会議員も多いし石破氏は党内で不人気だから、1位は進次郎だろう。で、決選投票になると思われる。

石破茂氏と小泉進次郎氏 両氏インスタグラムより

それはさておき、どの候補も日本の問題について本当に分かってるのかなという点は疑問に思った。

先進国で最も自己否定感が強い国が日本

これは日本財団が行った調査である。日本の18歳がいかに息苦しい中で生きているか分かる。

閉塞感の中で生きるニッポンの若者 ―18歳意識調査 : 「将来良くなる」13.9%

日本、米国、英国、中国、韓国、インドの6カ国6000人の若者を対象に実施した「18歳意識調査」で、日本は「自分の国の将来が良くなる」と考えた人の割合が13.9%と最も低く、「悪くなる」は35.1%と最も高かったという悲惨な結果。

G7(先進7カ国)構成国である英国・米国も「良くなる」と答える人は少なく、先進国に共通の傾向だが、日本の少なさは群を抜いている。世界第3位の経済大国でありながら、希望を持てない閉塞感の中で若者は生きている。

しかも、「経済」「科学技術」「軍事・防衛」「文化・芸能」の4分野について、10年後の自国の競争力について聞いたところ、日本は「非常に強くなる+強くなる合計」が全分野で最下位・・・・・。

つまりいまの若者は
このまま日本は沈んでいく
夢も希望もない

と考えているのである。これはもう物凄い閉塞感であり精神的抑圧だ。これでは子供なんて作る気になるわけもないし結婚もする気にならない。今の若者がやる気が無いとか無気力と言われるのもこの調査データみたら分かるでしょう。

・改革が遅遅として何も進まない
・政治家は高齢者ばかり
・息苦しいしきたりや規則がたくさん
・高齢者優先でコロナでは若者が犠牲に
・稼いでも社会保険料が重く高齢者に使われる

の中では経済も伸びようがない。効率も上がりようがない。

今の日本に必要なのは「変わる」という明確な印象

わたしは正直言って日本の未来は真っ暗だし、せいぜいもって10〜20年ではないかと思っている。

農業人口がこれでは(しかも就労平均年齢は70歳)遠くない時代に食料難になる。

農業人口が減っても輸入すればよいのだが、円安が進むとインフレが直撃する。

すでに製造業の大多数は海外に移転して、国内はインバウンドで食っていくしかない。

インバウンドがたくさんくる都会や観光資源があるところはよいが、ココのデータでもわかるとおり、

東北、北陸、四国、島根、鳥取などはインバウンドも来ない。産業もない。高齢者ばかりで予算の大半は地方交付金。つまり都会からの税金で食ってるわけで、ここに産まれて育つ若者は物凄い閉塞感だと思われる。今後はインバウンドがたくさん来てお金を使ってくれる大都市圏や北海道の一部、長野や北九州、沖縄は裕福になり、自治体格差が開いてくると思われる。

ずっと前からわたしは言っているが、経済も少子化対策もマインドである。戦後は「これからよくなる」ということで子供が爆発的に生まれ、争って消費した。今の日本ではいくら金をばらまいてもそもそも失業率はほぼ0だし、これからどうなるか分からないから、裕福かまたはバカでも無い限りたいして消費もしない。コレでは経済は伸びないのである。

日本はこれから変わる! 最後のチャンスだ

というメッセージが国民に伝われば、自然と経済は好転する。逆に「何も変えない守旧派」になってしまったら日本の寿命は一気に縮まる。その意味で、丁か半かわからないが、最後のチャンスに自分は「変える」というメッセージを発信できる進次郎にビットしたいと思います。

ここ、単なる予測ですよ

ここからは単なる推測と予想だが、河野さんは始めから総裁になれるとは思っておらず、様々な改革案は進次郎に対して発信しているものと思う。進次郎総裁になったときは「改革相」として河野さんは指名されるだろう。そして人たらしの進次郎は豪腕の菅さんを官房長官に指名。菅さんと犬猿の仲と言われる麻生さんにも「日本をここから建て直すために至らぬ若者に派閥を越えて力を貸していただきたい」と土下座に行くのではないか。こういわれたら断れないよ、おじいちゃん・・・

当たったら予言者と呼んでください。


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2024年9月10日の記事より転載させていただきました。