自民党の新総裁になった石破茂さんが、ハドソン研究所というアメリカのシンクタンクのウェブサイトに日本の外交政策の将来という論文を発表しました。
石破新総裁、日米安保条約改定を提唱 米ハドソン研究所に寄稿 https://t.co/YVQPbMObWM
米有力シンクタンク・ハドソン研究所は27日付のホームページで、自民党の石破茂新総裁が寄稿した「日本の外交政策の将来」と題した論文を公表した。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) September 28, 2024
石破茂氏、日米安保条約改定を提起 米シンクタンクに寄稿:日本経済新聞
石破茂総裁は日米同盟の「非対称性」を改めるべきだとの考えを示しました。米英並みの対等な同盟関係が念頭でしょうか。自衛隊を米領グアムに駐留させ日米の抑止力を強めることも提起。 https://t.co/w5tlv3zPAQ
— 坂本英二(日本経済新聞) (@sakamoto_nikkei) September 29, 2024
日本ではもっぱら「アジア版NATO」が話題になっていますが、日米安保条約と日米地位協定をワンセットで改正するという超大型の政策です。これは記者会見やテレビでも発表しましたが、専門家からは疑問の声も出ています。
石破茂次期首相が米ハドソン研究所に論考を寄せ、再び「アジア版NATOの創設」を提唱している(https://t.co/sb077I1MBa)。石破氏の同論考、過去の発言や著作を参照し、石破氏の意図を解釈しながら、それでも「アジア版NATO」という構想を取り下げるべき理由を述べたい。
— 神保 謙 (Ken JIMBO) (@kenj0126) September 28, 2024
アジア版NATOを集団安全保障だといったうえで、「自衛権の問題ではない」「集団安全保障は自衛権使っているわけじゃないから」というのが、何度聞いてもわからない。攻撃を受けた国を義務として助けるのは集団安全保障ではなく集団防衛で、それはまさに集団的自衛権に依拠。https://t.co/0EClgTzoQe pic.twitter.com/gmxQcoFe97
— Michito Tsuruoka / 鶴岡路人 (@MichitoTsuruoka) September 28, 2024
集団的自衛権(軍事同盟)と集団安全保障(国連)がごちゃごちゃに使われていて、国会でも大きな論議を呼ぶでしょう。
石破新総裁の経済政策に不安であることは昨日も述べたが、石破氏の主張する「アジア版NATO」の概念がよく分からない。…
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) September 28, 2024
以上だと仮定しても、これは「アジア版NATO」ではない。現在の格子状(lattice)に展開する同盟協力の行き着く先は、アジア版NATOを前提としているものではないからである。その理由は以前紹介したNote(https://t.co/SFPQgwNNSl)に詳述した。
— 神保 謙 (Ken JIMBO) (@kenj0126) September 28, 2024
アメリカは冷ややか。今の日米同盟の枠内では、地位協定で譲歩したくないのでしょうが、その枠組を変えるとすれば話は別です。
米、石破新総裁の安保政策に冷ややか 地位協定見直しなら「摩擦」も https://t.co/hDD2ynzkxI
日米外交筋は「米国は常に地位協定の見直しに消極的だ」とし、議論の対象にすることも嫌がると説明する。
— 産経ニュース (@Sankei_news) September 28, 2024
これほど大きな話を総裁選で政策として訴えなかったのは奇妙ですが、また「安保反対」の騒動に巻き込まれるのを恐れたのでしょうか。しかし解散・総選挙となれば、これが最大の争点でしょう。
ただ石破さんは2014年に安倍元首相から防衛相への就任を要請されたとき断り、安倍さんが激怒した過去もあるので、党内でもコンセンサスができるかどうかはわかりません。