会話で女性との距離を縮めるには、どうしたらよいのでしょうか。主に40歳以上の男性向けに恋愛指導を行ってきた、恋愛塾代表の著書から読み解きます。
「教養としての大人の心理術」(Waka 著/知道出版)
[本書の評価]★★★(75点)
【評価のレべリング】※ 標準点(合格点)を60点に設定。
★★★★★「レベル5!家宝として置いておきたい本」90点~100点
★★★★ 「レベル4!期待を大きく上回った本」80点~90点未満
★★★ 「レベル3!期待を裏切らない本」70点~80点未満
★★ 「レベル2!読んでも損は無い本」60点~70点未満
★ 「レベル1!評価が難しい本」50点~60点未満
相手との距離が縮まらない会話とはどのようなものでしょうか。
決定的にやってはいけないことの一つが、「知識・情報の会話」です。「知識・情報交換レベルの会話をすると、『さすがですね』『お詳しいんですね』と褒めてもらえるようなことはあっても、肝心の感情が揺れることはありません。
女性との心理的距離感が縮まっていることにはなりません。40~50代以上は30代と比べると特に社会経験も豊富ですから、知識量、情報蓄積量が多いのは当然なのです。
例えば、女性が就職活動をしていたとします。社会経験上、就活市場もよく知ってるし、自社の事例であればアドバイスもできる。どんな対策をしてくる学生が有利だとか、面接のコツを教えてあげるのは難しいことではありません。
しかし、そのあと、相手に好意を持たれようとしても100%難しいのです。好意を持たれるには相手の承認欲求を満たすことが必要だと言えるでしょう。
では、相手の承認欲求を満たす会話とはどのようなものでしょうか。
人間、好きなもの、興味があるものの情報には自然と詳しくなっていくものですが、詳しくなれば他人に披露したくなるものです。さらに、「教えてほしい」と頼られると、悪い気にはならず、ぜひ教えてあげたいという気持ちにもなります。
教えて、感動されるとさらに気分がよくなるものです。皆さんにも「そのような経験」はありませんか。
これは自分の承認欲求が満たされている状態です。相手を思うままにコントロールするときには、自分ではなく相手の承認欲求を満たさなくてはいけません。
相手の承認欲求を満たすことによって、自分が特別な相手として見られるようになると、女性の感情も揺れ動きやすいのです。キャバクラの接客も、この承認欲求をうまく取り入れています。
女性が自分好みのリアクションをとってくれればくれるほど、いい気分になる。気がつけば延長を繰り返し、ボトルを何本も抜き、まんまと売上を上げられていた…という経験が、ある人も、少なくないのでは?と思います。
「女性との会話が弾まずモテない」と悩んでいるのであれば、まずは相手の長所を見つけて、褒めることから始めてみてはいかがでしょうか。
尾藤 克之(コラムニスト・著述家)
■
2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)