出口里佐です。
パリからの旅の続きです。
(前回:ぶらり欧州の旅:秋のパリ、タイ料理店ランチ、ユーロスターでロンドンへ)
今回のロンドンは、ロイヤルバレエで、クリストファー・ウィールドン振付、不思議の国のアリスを観るのが目的でした。
この演目は、言うまでもなくルイス・キャロル原作のストーリーがまず面白いし、このために作曲された、J・タルボットの音楽、舞台装置、プロジェクションマッピングなどが駆使されていて、楽しい仕掛けに驚きの連続です。イギリスらしいブラックユーモア、バレエファンなら知っているオーロラ姫のバリエーションのパロディなど、バレエ初心者もマニアも楽しめます。
来年6月に東京でも、新国立劇場バレエ団で、上演されるそうです。タップダンスが圧巻なマッドハッター役で、ロイヤルバレエのスティーブン・マックレーが以前の様にゲストダンサーで来てくれると良いのですが。
ストランドパレスの朝食
ロンドンでは、劇場近くのコベントガーデンのホテル、ストランドパレスに宿泊。
こちらの朝食ブッフェは、フレッシュフルーツや、野菜が豊富、ヨーグルトやパンも種類があります。温かい卵料理、ソーセージ、ベーコン、ハッシュブラウン、マッシュルームなどは、スタッフに頼むとお皿に盛り付けして渡してくれます。黙っていると超大盛になってしまい困りました。
トーストにバターを塗って食べることは、自宅ではカロリーを気にしてやめているので、旅行の時だけの禁断の楽しみです。美味しいものがないと言われているロンドンですが、ホテルの朝食は結構美味しいと思います。
お水飲み放題!?
ロンドンのこのホテルでは、部屋に何度も使える水の入った赤いプラスチックボトルが置いてあり、飲み切ると、廊下に設置されているファウンテンマシンから、何回でも補給出来ます。
このホテルだけでなく、ロイヤルオペラハウスのロビーにも同じマシンがあって、水は無料で飲めるシステムでした。水を買うだけでも数百円するので、ありがたいです。
ランチはラオス料理店のカレー
朝ごはんは結構しっかりといただいたので、クッキーくらいで良いかなと思っていましたが、ナショナルギャラリーに行く途中、のみの市などを眺めながらコベントガーデンを歩いていたら、何となく美味しそうなラオス料理店、Laos Cafeを発見。
店先のメニュー表の値段も比較的手頃だったので、入ってみました。
ココナッツミルクを使わないカレーと書いていたので、あっさりしていそうで、軽い感じのが食べたかったのでこれに決めました。ご飯も種類があって、香りの良いジャスミンライスに。
飲み物はココナッツウォーター。少し甘いのが、辛いのをやわらげてくれるので、辛い食べ物の時は、甘い飲み物を注文します。
店内は、アジアンエスニックな雰囲気で、落ち着きました。お客さんもアジア系の女性が多い気がしました。
ナショナルギャラリー
ナショナルギャラリーに、13:45に予約して、5分前に到着したら、超長蛇の列。数百メートルはありました。予約の意味が無い気がしました。それでも、広場の前のストリートミュージシャンの音楽を聴きながら、30分待ってようやく入場出来ました。
入口で持物検査がありました。ペットボトルの水は持込出来ないそうで、ホテルの赤いボトルのは急いで飲み干しましたが、もう1本持っていた未開封のミネラルウォーターのボトルは没収されました。なんでこんなに持って行ったんだろう私、と超後悔。係員のおじさんは、ごめんね、と言って、地下で水は買えるからねと教えてくれました。この美術館に水は持っていっては行けないと教訓です。
カナレットという画家を、最近山田吾郎さんのYouTubeで知って、東京のSOMPO美術館での展覧会にも行こうと思っていました。今回、ベネチアの風景画家としてナショナルギャラリーで見つけて、楽しく拝見しました。
左下の辺りに必ずと言っていいほど、犬やほのぼのした物が描かれているのです。写真のような正確な風景だけだと、描いていても退屈なのでしょうか。親しみを覚えて、ますますカナレットのファンになりますね。
ナショナルギャラリーは、特別展を除いて入場料は無料です。今回、ゴッホ展を開催中でしたが、24ポンド(約4,800円)でしたのでやめておきました。建物内には、5ポンド(約千円)の寄付がクレジットカードのタッチ決済で簡単にできる機械が設置してあったので、無料で利用するのも気が引けたので、5ポンド寄付しました。
入場するまでには時間がかかりますが、館内は暖かく、トイレも綺麗で、日本の三菱電機のエアードライヤーが設置されていました。ここに限らず、ロンドンの美術館、博物館が無料で利用できるところが幾つかあるのは、魅力的ですね。
(ロンドン編後編に続く)