2024年米国大統領選で「圧勝」したトランプ氏は、来年1月20日からの第二次トランプ政権に向けて人事に着手し始めています。
番組での発言をまとめてもらいました。今回の大統領選のとりあえずの総括です。
大接戦じゃなかったの?なぜトランプ氏“圧勝”に? | NHK | WEB特集 https://t.co/27Im1VsSbQ
— Tetsuo Kotani/小谷哲男 (@tetsuo_kotani) November 8, 2024
政権の中核を担う大統領主席補佐官には、選対本部長のスーザン・ワイルズ氏が据えられました。大統領首席補佐官は日本では官房長官と同等のポストだと言われますが、第一次トランプ政権の際には3回も交代がありました。
トランプ氏、スーザン・ワイルズ氏を女性初の大統領首席補佐官に起用…最側近の選挙参謀 https://t.co/bywXs5xz4F
— 読売新聞 国際 (@YOL_world) November 8, 2024
トランプの主席補佐官は選対マネージャーのSusie Wiles。21年以降、最側近の1人。今回大統領に会える人物を完全に管理できることを主席補佐官になる条件とし、トランプもこれを受け入れた。1期目のように勝手に側近たちが大統領にアクセスできなくなる。
— Tetsuo Kotani/小谷哲男 (@tetsuo_kotani) November 7, 2024
日本人が気になるのは、日米同盟に影響がある外交安全保障に影響を及ぼす人事です。ポンペオ元国務長官の入閣も期待されていますが、抑制的な外交政策を望むトランプ氏の息子や人気保守コメンテーターのタッカー・カールソンなどからは反対論が噴出しています。
Neocon Mike Pompeo is gunning to return to Trump's cabinet, but while Trump was out of office, Pompeo served on the board of a Ukrainian oligarch's telecom firm.
His bid may be blocked by his opponents. Some news in here: https://t.co/f50FWOGZBp
— Ryan Grim (@ryangrim) November 8, 2024
ネオコンのマイク・ポンペオ氏はトランプ大統領の内閣復帰を目指しているが、トランプ氏が政権を離れている間、ポンペオ氏はウクライナの新興財閥の通信会社の取締役を務めていた。 彼の政権入りは反対派によって阻止されるかもしれない。
Just two months ago, while President Trump campaigned on the need to negotiate peace in Ukraine, Mike Pompeo stubbornly argued for escalating the War. Pompeo insists on NATO expansion that provoked the war. He’s dangerously out of step with President Trump’s views. https://t.co/zuLilHhK9D
— David Sacks (@DavidSacks) November 8, 2024
わずか2か月前、トランプ大統領がウクライナ和平交渉の必要性を訴えて選挙運動を行っていた一方で、マイク・ポンペオ氏は頑固に戦争の激化を主張していた。ポンペオ氏は戦争を引き起こしたNATOの拡大を主張しており、トランプ大統領の見解とは危険なほどにかけ離れている。
また、ポンペオ氏が日本製鉄の相談役に就任していることも反対派による攻撃の材料として利用されそうです。トランプ氏は日本製鉄によるUSスチールの買収を阻止することを公約として掲げていました。
日本製鉄、ポンペオ氏をアドバイザーに起用ーUSスチール買収に向け https://t.co/V2uP1iogeO
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) July 19, 2024
日本製鉄がポンペイオを顧問に雇いUSスチールの買収を進めるとのこと。買収を発表する前に雇うべきだったし、ポンペイオではトランプ陣営の中で立場が微妙。 https://t.co/YyEi8gdEuR
— Tetsuo Kotani/小谷哲男 (@tetsuo_kotani) July 19, 2024
トランプ氏は国務省の政権移行チームの責任者に対イラン強硬派のブライアン・フック氏が就任しています。米国の外交政策を形成する閣僚だけではなく、次官またはそれより低位の人事も今後固まっていくことが予測されます。
Brian Hook, former U.S. envoy to Iran and now tapped by President-elect Trump to lead the State Department transition team, suggests the administration’s “Deal of the Century” peace plan for the Israeli-Palestinian conflict—which required a demilitarized Palestinian state,… https://t.co/DTBE4ymKuL
— Drop Site (@DropSiteNews) November 8, 2024
元米国イラン特使で、現在はトランプ次期大統領から国務省の政権移行チームを率いるよう指名されたブライアン・フック氏は、トランプ氏が1月に就任すれば、イスラエルとパレスチナの紛争に対する政権の「世紀の取引」和平案(パレスチナの非武装国家、イスラエルの治安管理、パレスチナ難民の帰還権の禁止を要求)が議題に再び上がる可能性が高いと示唆している。 フック氏はまた、元上司はテヘランの「政権交代には興味がない」が、イランを孤立させ弱体化させようとしているとも付け加えた。
トランプ政権が引き起こした「貿易戦争」の中心にいたライトハイザー氏の復帰が見込まれています。
ライトハイザー氏に通商代表打診 対中強硬、日本にも厳しく◆FT報道
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は8日、トランプ次期米大統領が、前政権で通商代表部(USTR)代表を務めたロバート・ライトハイザー氏に対し、次期政権で同職復帰を打診したと報じました。https://t.co/qMHaAfD3nd
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) November 9, 2024
第二次トランプ政権は中国に対して今まで以上に厳しい姿勢で臨む可能性があります。コルビー元国防次官補代理が政権入りすれば、日本に対する防衛費増強の圧力も相当なものとなることが考えられます。
石破氏が求める日米地位協定の見直しには「防衛費を3%程度に引き上げる必要」…米元国防次官補代理・コルビー氏https://t.co/QnrTqVG1VH
★トランプ再選なら、米軍を日本から撤退、核の傘は
自前でどうぞ。平和憲法・非核三原則を自主自立で国民が判断する主権在民の確認に良い。! pic.twitter.com/QCDtMNIP6V— Sounds of aniccā, dukkha,anattā (@anattadare437) September 28, 2024
元駐日大使のハガティ氏も閣僚候補の筆頭と見られています。トランプ氏はどのような「チーム」を組むのでしょうか?
トランプ政権の陣容は 対中シフト濃厚 国務長官にハガティ氏、国防長官はポンペオ氏有力https://t.co/2mQkcmp99s
トランプ氏とパイプを維持してきた元閣僚・補佐官、副大統領候補に挙がった議員らが外交・安全保障などの主要ポストを占めるとみられる。
— 産経ニュース (@Sankei_news) November 7, 2024
【追記】ポンペオ氏とニッキー・ヘイリー氏は入閣しないとの発表がトランプ氏自身からありました。
ヘイリーとポンペイオは入閣しないとトランプ。入閣させないと発表するのは異例だが、既定路線。 https://t.co/MsaXTysO4G
— Tetsuo Kotani/小谷哲男 (@tetsuo_kotani) November 9, 2024