百田尚樹氏の「30歳超えたら子宮摘出」発言から、公党代表の言葉の重みを考える

先日、日本保守党代表の百田尚樹氏による「(少子化対策として女性は)30歳を超えたら、子宮摘出手術をする」という驚くべき発言が物議を醸しています。

政治家および公党としての責任と危機管理の観点から、私なりの見解を述べさせていただきます。

百田直樹氏 あさ8時!より

まず断言しておきますが、この発言は仮定の話や冗談としても、断じて許されるものではありません

女性の人権を完全に無視した暴言であり、政治家どころか一般人としても、ネットを含む公の場では口にするのが憚られる内容です。

百田氏はこれまで作家として活動してきましたが、今や国政政党の代表という立場にあります。

公人としての責任は格段に重くなったはずなのに、このような発言をしてしまったことは極めて問題だと言わざるを得ません。

逆に言えば公党代表となる前であれば「これも百田節」と言われて終わった可能性もあり、それほど公人、公党の代表という立場は重いものだとも言えます。

さらに気になったのが、批判が集まった初期段階での対応です。

「切り抜き」や「アンチからの批判」と開き直ったことは明らかな悪手でした。

さすがに言葉の内容としても文脈として、「切り抜き」で対処できるレベルではなかったことは明らかです。

その後、百田氏は謝罪に転じましたが、これは正しい対応であり、やはり最初からこのような姿勢を取るべきでした。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2024年11月9日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。