出口里佐です。
いつも私の旅行記をお読みくださってありがとうございます。
旅の続き、ロンドンからミラノへの移動は、ブリティッシュエアウェイズ(BA)を利用しました。
(前回:ぶらり欧州の旅:ロンドン後編 フォートナム&メイソンで本場のアフタヌーンティー)
ブリティッシュエアウェイズのラウンジ
今年からJALのグローバルクラブメンバーなので、エコノミークラスでも、JALと同じワンワールドメンバーのBAクラブラウンジが出発前に使えました。
お昼時だったので、ハーブチキンとシーザーズサラダをいただきましたが、野菜がみずみずしくて、チキンもしっとりしていて、美味しかったです。生野菜は旅行中はなかなか摂取出来ないので、ありがたいです。
ミラノの空港に到着後、トラブル連続!
窓口で返金してくれないの?
ミラノマルペンサ空港に到着して、パスポートコントロールを通過後、スーツケースをピックアップして、ミラノ中心部に向かう、マルペンサエクスプレスの乗り場に向かいました。10分近く歩きます。
そのチケットを、いつもはOmioというアプリで購入するのですが、その時は何となく券売機で買おうとしたところ、イタリア語の表示が分からないため2回間違えて購入。近くのスタッフに聞くと、そこの窓口に行って、と言われたので、窓口に行くと、ここでは払い戻しできないと言われ、一瞬途方にくれました。
今思えば、このスタッフが面倒なだけでこの様に答えた気もします。時間も迫っていたし、13ユーロだったので、イタリアに寄付したことにしようと諦めて列車に向かいました。
マルペンサエクスプレス周辺では、話しかけてくる女の子達に注意!
ミラノカドルナ駅が終点の列車を確認して乗ろうとしたとき、若い学生くらいの女の子2人組が「ミラノカドルナ?」と列車を指差して話しかけてきて、一緒に乗り込んできました。そして何度も同じ質問をしてきました。私は「そうですよ」と答え、列車の案内板を指さして説明したところ、彼女たちはどこかへ行ってしまいました。
後の祭りですが、自動販売機でチケットを二重に購入して窓口でやりとりしたときから、私の斜めがけショルダーバッグのファスナーが開いていたのかもしれません。
席についた直後に、お財布が無いのに気づきました。どこかに落としたのかと思って、列車の乗り口に戻ると床に私の財布が。ホッとしたのもつかの間、中身をみると、見事に現金だけ抜き取られていました。
あっ、あの女の子達はスリだったんだと初めて気がつきました。何枚かのクレジットカードは全て無事で、パスポートも大丈夫だったので、旅は継続できました。
あの女の子達はスリだけど、良心的なスリ。それにしても、全然抜き取られても気が付かないくらいとは鮮やかなものだと、ショックを受けながらも少し感心。現金は200ユーロほどと、日本円で二万円ほどだったので、日本円で合計5万5千円くらい。これもイタリアの貧しい人々に寄付したと思うことに。
スリ対策は、話しかけてくる人は無視が一番
マルペンサエクスプレス周辺では、改札が緩いので、スリ集団が常時列車の中まで乗ってきて、また途中駅から乗ったり降りたりしてカモを探しては狙いを定めて働いていると、この直後にネットで調べて知りました。
スリが多いと言われるパリはもちろん、イタリアでも、ローマの地下鉄やテルミニ駅ではいつも気をつけているのに、ミラノのマルペンサエクスプレスは盲点でした。
昨年パリのシャルルド・ゴール空港駅からRERでパリ中心部に向かう時、乗ってすぐに署名を求める女の子達が話しかけてきて、その時は毅然として無視してました。
海外では、可哀想とか温情をかけると、逆に酷い目に会います。話しかける人は、とにかく無視です。
ミラノカドルナ到着、徒歩でホテルへ
マルペンサエクスプレスがミラノカドルナ駅に到着、現金が無いので、ATMを探しても無さそうだったので、タクシーは諦め、徒歩でホテルに向かいました。
このルートは、徒歩でしか通れない近道があって、昨年ミラノ・スカラ座のバレエの開演時間に間に合うかどうか微妙な時、スーツケースを引きながら走ったのを思い出しました。Googleマップ様々です。
お札は小額紙幣で払う
ホテルにチェックインして、最寄りのATMの場所を教えてもらい、現金を100ユーロと50ユーロに分けて2回で引き出しました。しかし50ユーロ札だけ3枚で不便な気もしました。
案の定、翌日タクシーで運賃が20ユーロと言われたので、50ユーロを渡して「30ユーロお釣りをください」と頼みましが運転手は最初に20ユーロしか返してくれませんでした。「あと10ユーロください」と言うと、今度は5ユーロしか返してくれず、「これでいいだろう」と笑いながらごまかされました。
ここまで来るとイタリア人はみんなぼったくりなんじゃないかと思ってしまいました。もうイタリアのタクシーにはこりごり。お札は小額のものに崩しておいて、おつりをもらう必要がない様に払うのが安全ですね。
もうひとつ反省です。クレジットカード以外持っていないふりもすべきだったと思いました。クレジットカードは使えますか?と聞いたのが良くなかったです。最初からクレジットカードを黙って出せば良かったです。でも返してくれないリスクもありますね。やはり小額紙幣が安全かも。
ヴットリオ・エマニュエレ2世のガレリアで夕食
この日は、ミラノ・スカラ座で19時からオペラを観る予定で、1時間ほど余裕があったので、スカラ座近くのガレリア内のレストラン、Biffi で軽く夕飯をいただきました。テラス席ですが、アーケードで屋根があるので、雨や寒い日でも大丈夫です。
野菜スープ、シーフードリゾット、フレッシュオレンジジュースをお願いしました。味は、まあまあです。サービスも普通でしたが、少しチップを払いました。以前、こちらでミラノ風カツレツをいただきましたが、これはまずまずの味でした。
ペトレンコ指揮、ばらの騎士
ミラノに来た目的は、ミラノスカラ座でキリル・ペトレンコ指揮のオペラ、ばらの騎士を観ること。オクタヴィアン役のメゾソプラノ歌手、ケイト・リンゼイも、今年の夏のザルツブルク音楽祭で、ホフマン物語の女神とニクラウス役(男性の役)を演じて注目していたので、とても楽しみにしてました。宝塚の男性役のような凛々しい系です。
ペトレンコは、これがミラノスカラ座デビューだそうですが、カーテンコールの様子では、ブラボーの嵐でミラノの観客に大歓迎されていたようです。
ミラノスカラ座の指揮者の台は少し高くなっていて、客席からは首から上が見えるのですが、ペトレンコが指揮する様子、それによってオペラが生き生きと動き出すのがまじかに見えて、この上ない幸福でした。
最後の三重唱の後、元帥夫人が去っていくとき、自分の年齢のせいか、毎回気持ちを重ねてほろ苦い気持ちになります。しかし、最後の若い二人の二重唱の後、伯爵夫人の部屋の前で若者が嬉しそうに待っているという演出を今回初めて見ました。まだまだ現役の元帥夫人!を暗示させます。
散々な気持ちで向かった劇場でしたが、はるばる観に行った甲斐がありました。地獄から天国です。
終演後、ホテルに帰る途中、楽屋口前を通ったら、出待ちの観客が全員男性だったのに驚きました。ペトレンコのファンは男性が多いのでしょう。
ミラノのホテル
今回はClerici Boutique Hotelに宿泊。ミラノスカラ座まで徒歩5分なので、夜遅い公演後も安心です。朝ご飯が美味しいです。イタリアのホテルの朝食には、甘いクロワッサンが定番、その他にケーキもあります。
ここ十年くらい、やはりミラノスカラ座に近い(徒歩7分くらい)、内装が素敵で、植物があるテラス付きのホテル、Antica Locanda dei Mercantiに泊まっていましたが、値段が最近とても高くなって、敬遠しています。
でも異国の地で顔を知っている人がいるのは心強いし、顔を覚えていてくれているというだけで、おもてなしを感じます。朝食も美味しかったですし、ゲストも礼儀正しい方が多かったです。
翌日は、ミラノ中央駅から列車で、フィレンツェ経由で、アッシジとローマに向かいました。
(アッシジ、ローマ編に続く)
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