シリアのアサド政権が崩壊しました。
これでアサド一族による半世紀にわたる独裁が終わったということになります。
アサド政権の後ろ盾となってきたロシアはアサド政権を守るために動きました。
ウクライナ侵略に失敗して敗北を認めるわけにいかないロシアはウクライナとの戦争にあらゆるリソースを突っ込んでおり、アサド政権を守るほどの余力を割くことができませんでした。
アサド大統領がロシアへ逃亡したことにより14年にわたった内戦も決着と見て良いでしょう。
シリアの西側、タルトゥースを軍港として駐留しているロシア軍ですが、現状としては完全に孤立状態と言えます。
今後はまだ不明ですが反アサド派がこの駐留を認めるとも思えません。
そうなると地中海への足がかりとしてロシアにとって戦略的要衝として半世紀にわたって駐留していたタルトゥースから追い出される事になるかもしれません。
プーチンのメンツは丸つぶれでしょう。
このためロシア側はアサドが平和裏に政権を委譲したかのように宣伝し、タルトゥースについても同様の物言いで駐留の必要がなくなったとかどうとか、誤魔化そうとする手に出るしかないと考えられます。
権威主義国家というのは権威が傷ついたら終わりですからね。
なんとしてもプーチンの権威が傷ついていないことにしないと権力を維持できませんから。
ロシアが弱ってきたときこそ北方領土を取り返すチャンスなのですが、日本はというとトランプ次期大統領と面会できなくて大統領就任前は誰とも会わないからとかなんとか言い訳しているだけです。
カジノ賄賂疑惑の岩屋毅外務大臣はと言えば同盟国の米国を差し置いて真っ先に年内訪中で調整中。
どう考えても米国側に対して間違ったメッセージを発信する形になっていますが、媚中媚北の岩屋毅も石破茂も、彼らのバックにいる岸田文雄もそうしたことを全く考えていないのでしょう。
トランプ次期大統領には真っ先にアルゼンチンのミレイ大統領が面会していましたが、つい先日、フランスでこういうことがありました。
【トランプ氏、世界の表舞台に復帰-仏・ウクライナ首脳と3者会談】
トランプ次期米大統領は7日、世界の表舞台に復帰した。フランスの首都パリのエリゼ宮で、マクロン仏大統領およびウクライナのゼレンスキー大統領と3者会談した。
今回の会談は来年1月のトランプ氏のホワイトハウス復帰を控え、ウクライナでの戦争を巡る外交情勢が流動的な中で行われた。マクロン氏とゼレンスキー氏に近い当局者は、会談について前向きの内容だったとコメントしたが、詳細は明らかにしなかった。
トランプ氏は「世界は現在若干クレージーになっているため、そのことについて話し合うつもりだ」と、当初予定されていたマクロン氏との2者会談のために到着した際、記者団に語った。
マクロン氏が3者による会談を取り仕切ったのは、ウクライナでの戦争を終結させる方策について協議を始めるためだと、仏大統領府の当局者1人が明らかにした。
米国からの武器供与と資金援助はウクライナにとって不可欠となっているが、トランプ氏は大統領選の選挙戦中に戦争を迅速に終結させると約束していた。
そのため、ウクライナや欧州諸国の間では、トランプ次期政権がゼレンスキー氏に譲歩を迫るために、ウクライナ支援を縮小するのではないかとの懸念が強まっている。ウクライナ軍は今年に入ってほぼ劣勢に立たされており、ここ数週間はロシアの優勢が強まっている。
(2024/12/8ブルームバーグ)
トランプと面会できなかった石破によると大統領就任までは誰とも会わないはずだったのでは?
こうやって事実が積み重なることで石破がトランプ次期大統領に会ってもらえなかったというのが実態だったと裏付けられていると思います。
岸田文雄と岸田派という派閥抗争になると一手先を考える事ができない連中が派閥抗争を最優先にして石破を担ぎ出したことで衆院選で惨敗。
石破茂も選挙の敗北ラインを割ったのに責任を取らずに首相の座に居座り。キングメーカーになれた事もあり穀潰し岸田文雄も石破続投を支持。
外交でも大きな損失を出しそうです。
「でも」というのはすでに国内でもやらかしているからです。
官僚の利権優先の宏池会(岸田派)に支えられている石破政権ですが、石破茂はマスゴミに受けるからとずっと反安倍的なものを主張し続けてきました。
組閣においても反安倍、選挙においても反安倍、選挙に負けても反安倍。
外交に於いても安倍とは違うやり方を取るとかどうとか。
もう安倍晋三は居ないんですよ、石破が戦う相手は亡くなった人間ではなく現実の政治なんですよ。
それに「うまくいっていたのなら真似すればいい」と考える事ができず、それまでを否定して独自色を出そうとする。
これは典型的な無能のパターンです。岸田文雄もこれをやろうとしましたが、支持率が急落して慌てて安倍晋三が残していったレールに戻しました。
石破茂は今のところまだ安倍の影と戦っています。呆れるしかありません。
石破茂は国民民主党の基礎控除引き上げ要求を嫌がる財務官僚と財務官僚の手下の宮沢洋一を筆頭とした党税調に押し切られる形で103万円の壁の引き上げは2026年以降と先送りを決めています。
官僚主導の岸田派頼みの弱い政権ということで厚生労働省が2026年から106万円の壁を撤廃し、あらゆる労働者に社会保険適用をさせる方針で動き出しました。また、厚生年金の積み立てられたお金から国民年金の支給額の底上げのためにお金を流用する事も言い出しました。
こうなれば103万円の壁を撤廃しても、あらゆるアルバイトやパート労働者まで社会保険料負担がどかんと発生し、企業側はその負担から賃上げに二の足を踏み、減税効果を打ち消す形になるでしょう。
財務キャリアどもが厚労省に手を回したのかもしれません。
厚労省の方としても国民年金のマイナスを厚生年金のお金で埋める社会保険料なども安定してより広く多く取るというところを狙っていたようですから、選挙に弱くてキャリア官僚の利権に優しい岸田派頼みの政権相手なら今度こそ実現できるぞと考えての動きだろうとは思います。
ですが石破茂は安倍的なものを否定することばかり考えているので安倍晋三のときに若い世代の支持が厚かったのに今では若い人達からの支持を失い。頼みの綱がオールドメディア依存の高齢層の一部だけとなっています。
それでも現役世代の負担増。国民民主党のおかげで見えてきた減税を拒む守旧派として立ち回り続ける石破茂。
このままいけば来年の参議院選挙でも大敗して本格的に政権を失うことになるでしょう。飼い主である岸田文雄も先の総選挙の大敗理由が自分にあるとは理解していないでしょう。というより理解する気はないでしょう。
派閥抗争のためにマスゴミのミスリードを岸田が過剰に悪用し続けた事こそが自民の最大の敗因であるという事実を受け止める事ができる器量があるのならそもそも石破を総裁になんてしませんからね。
チャンスをピンチにする男。
そんなのは菅直人だけでもうたくさんなんですよ。
編集部より:この記事は茶請け氏のブログ「パチンコ屋の倒産を応援するブログ」2024年12月10日のエントリーより転載させていただきました。