様々なものが杜撰
滋賀医大生の強制性交等罪被疑事件大阪高裁逆転無罪判決への反対署名
IKEDA YUKI名義でChange org(チェンジオルグ)上で立ち上げられた、滋賀医大生の強制性交等罪被疑事件大阪高裁逆転無罪判決*1への反対署名。
オンライン署名 · 大阪高裁の“医大生による性的暴行”逆転無罪に対する反対意思を表明します。 – 日本 · Change.org*2
こちらで異変が起こっています。
署名内容が複数回変遷:裁判官訴追委員会⇒然るべき所⇒意見書として
このオンライン署名サイトは署名本文も編集可能であり、末尾の内容が複数回変遷していました。
「願わくば、上告先で判決が覆ってほしい。特に判決を下した飯島健太郎裁判長を許してはならない。」とした後の文章が、変わっています。
年内には、署名リストを印刷し、個人で訴追請求事由を記した文書と共に、これだけの同意があったことを示すべく「裁判官訴追委員会」への提出を試みます。
2024年12月23日月曜日、午前10時を以って署名を一時中断、リストを印刷し、書面の準備ができ次第、可能なら年内に然るべきところへの送付を行います。
これだけの同意があったことを示す先として現在考えている候補としましては、「大阪家庭裁判所事務局」及び「裁判官訴追委員会」を考えており、また、「検察庁」への嘆願書としての提出も考えております。
これだけの同意があったことを示す先として、
大阪高等検察庁へ上告嘆願書として、裁判官訴追委員会へはあくまで意見書という形で、署名のリストを提出することを約束します。
署名は2024年12月24日午後9時に完全締め切りとさせていただきます。
当初は「裁判官訴追委員会へ提出」と確定的に書いてあったものが、一時期、「然るべきところへの送付」の候補として大阪家庭裁判所事務局と裁判官訴追委員会、そして検察庁への嘆願書、という選択的な記述になっていました。
さらにその後、締め切りが延長された上で、「大阪高等検察庁へ上告嘆願書として、裁判官訴追委員会へはあくまで意見書という形で、署名のリストを提出」という書き方になりました。
※追記※
最も古いWEB魚拓ページのページソースでは”datePublished”の時刻が”2024-1220T01:04:36Z”となっており、”dateModified”の時刻が”2024-12-20T17:30:07Z”となっているので、日本時間の20日10時に立ち上げられた後、2時30分に改竄されていることに。
最も古いWEB魚拓は、その1分後に取られたものなので、さらに別の文面が存在した可能性はあります。
※※追記終わり※※
署名の扱いとして大問題:署名者の求めた効果意思が無為にされている
こうした署名の扱いは言語道断だと言わないといけないでしょう。
署名者は「誰に・どこに」「どういう性質の文書を」出すか?ということに賛同したはずです。それが、提出先も変わり、文書の性質まで変えられた。
「大阪高裁判決が不当だという意見」という部分が中核でありその部分が変わらないとしても、当初の「訴追請求事由を記した文書と共に」「裁判官訴追委員会」への提出ということは、裁判官弾劾法に基づく罷免の手続を求めることもまた重要な要素としか考えられない。
当初の署名時には「Decision Maker: 裁判官訴追委員会」という設定もありました。
それを「あくまで意見書という形で」に変更したのは、署名公開以降、大多数の者から裁判官訴追の部分について批判を受けたからでしょう。観測の限りでは、平素からの政治的立場を問わず多数の弁護士・学者・ジャーナリスト等から批判を受けていました。
しかも、「意見書」とするならば、なぜ裁判官訴追委員会が相手なのでしょうか?
意味が分かりません。そんなものを受け付けるんでしょうか?裁判官訴追委員会は国会議員で構成されているので、個別の議員や政党への陳情や、国会への請願として提出するのが筋です。法的にどう扱われるのかは分かりません。
本来的に行うべきは「署名のやり直し」であり、署名者が不知のままに効果の異なるものとして扱うのは、面倒事に提出先をも巻き込むものなんだということの意識が無いのでしょうか?
このような署名に賛同したとSNSで報告する有名人・学者が居ますが、正気なんでしょうか?
*1:主犯格ではない2名に関する判断*2:URL:https://www.change.org/p/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E9%AB%98%E8%A3%81%E3%81%AE-%E5%8C%BB%E5%A4%A7%E7%94%9F%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%80%A7%E7%9A%84%E6%9A%B4%E8%A1%8C-%E9%80%86%E8%BB%A2%E7%84%A1%E7%BD%AA%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E6%84%8F%E6%80%9D%E3%82%92%E8%A1%A8%E6%98%8E%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99
編集部より:この記事は、Nathan(ねーさん)氏のブログ「事実を整える」 2024年12月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「事実を整える」をご覧ください。