韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が「非常戒厳」を宣言したことをめぐり、内乱首謀の疑いで合同捜査本部が拘束令状を執行しようとしました。3日朝、捜査官らがソウル市内の大統領公邸に入りましたが、大統領警護処が建物への立ち入りを拒否しました。このため、約5時間半にわたる緊張状態の末、合同捜査本部は令状の執行を中止しました。
【速報 JUST IN 】【速報】韓国 ユン大統領拘束の令状執行を中止 合同捜査本部https://t.co/rOYJRAPi7e #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) January 3, 2025
合同捜査本部は、令状執行を阻んだ大統領側に遺憾の意を示し、今後の対応を検討すると発表しています。
そもそも、逮捕状の執行を拒否する尹錫悦大統領の行動自体が、韓国の「法治」を破壊する行為に他ならないと見る向きも強いです。「全ての国民は法の下に平等である」という憲法11条にもある大原則が全く守られない状況を、大統領みずからが作り出しているというものです。 https://t.co/HCMs4v2XUL
— 徐台教(ソ・テギョ, 서태교) (@DaegyoSeo) January 3, 2025
尹大統領の拘束令状の有効期限は1月6日までで、捜査本部の次の行動が注目されています。一方、尹大統領側は令状を「違法・無効」と主張し、法的措置を取る構えを見せています。
今日の大統領の逮捕令状執行中止。大統領支持のデモ隊からは「憲法を守った」とか、「民主主義を守った」とか叫んでる。みんな自分たちが正義で、大統領を逮捕しようとするのは悪なんだろうな。逆に大統領を逮捕しようとする側は、自分達を正義と思っている訳だ。戦争の論理だなぁ。 pic.twitter.com/MzPUqUnxSc
— 宮本悟(Satoru Miyamoto) (@satoru_miyamoto) January 3, 2025
いずれにせよ簡単に収拾がつかない状況になってしまいました。
退任後の大統領の逮捕は韓国の常識だったが、今回は「現職」の大統領を逮捕するとのこと。選挙で選んだ大統領は、選挙で辞めさせるのが民主主義の大原則だが、さすが憲法の上に国民感情法を置く国だけある。今後はこれが韓国の新常識に。
尹大統領の逮捕状を発付 現職で初 https://t.co/Kw5hFqAYMw
— 竹田恒泰 (@takenoma) December 31, 2024
韓国の尹大統領の拘束は捜査員が公邸近くまで侵攻するも大統領警護庁の抵抗を受け難航
シビル・ウォーのラストシーンみたいになってきたな pic.twitter.com/z8vpEJNDD1
— ゆるふわ怪電波☆埼玉 (@yuruhuwa_kdenpa) January 3, 2025
この捜査は、職務停止中の現職大統領に対して初めての拘束令状執行の試みであり、捜査官約80人が公邸敷地内に進入しましたが、大統領警護に関する法律を盾に公邸への立ち入りが阻まれました。
また、公邸周辺では、尹氏の支持者らが弾劾や令状執行に反対するデモを続けており、警察は3,000人規模の機動隊を配置して対応しています。一方で市民との小規模な衝突も発生している状況です。
韓国大統領、支持者に檄「最後まで闘う」
韓国で「非常戒厳」宣布をめぐり弾劾され、職務を停止されている尹錫悦大統領は2日、支持者に檄(げき)を飛ばし、出頭を要請する捜査当局と「最後まで闘う」と宣言して、12月31日に発付された拘束令状の執行に抗う姿勢を示した。
https://t.co/SzprReliKn— AFPBB News (@afpbbcom) January 2, 2025