60代になったらやるべきこと、やらないほうが良いこと

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私は今年の3月で61歳になります。60代の時間が過ぎていき、10年後には70歳になっていることに気が付いて愕然としています。そんな恐らくあっという間に終わってしまう60代の過ごし方についてあれこれ考えています。

60代に限った話ではありませんが、私と同じようなシニア世代になったらやるべきこと、やらないほうが良いことを思いつくままに書いてみようと思います。

海外に出来る限り出かけておく
旅行が好きな人は出来るだけ前倒しで海外に出かけることです。体力の衰えと共に海外に出かける肉体的負担が大きくなり、いずれ行きたいと思わないようになります。特にリスクの高い新興国には体力・気力の充実しているうちに行っておいた方が良いでしょう。

健康にお金を使う
お金と時間があっても健康を失えば、豊かな人生にはなりません。健康維持に大切なのは、睡眠・栄養・運動・メンタルです。

内視鏡検査のような定期的な健康チェックをするだけではなく、適度な運動とクオリティの高い食事を意識して、ストレスの無い生活を心がけることが大切です。健康にお金を惜しんではいけません。

株式投資をやめる
株式投資は長期で高いリターンが得られる反面、リーマンショックのような事態になれば資産を大きく減らしてしまい、その回復には10年以上の時間がかかります。株式投資の比率を下げて定期的な安定収入(インカムゲイン)が得られる債券や不動産に投資資金をシフトさせるべきでしょう。

お金に稼いでもらう
自分が働くのではなくお金に働いてもらう。そうすればリタイアしてからも収入を得続けることができます。お金に働いてもらう仕組み作りをできるだけ早くやっておくことが、将来の経済的な不安を解消します。

嫌な仕事はやめて、好きなことだけを仕事にする
仕事や辞める必要はありませんが、嫌な仕事はやらないに越したことはありません。お金に稼いでもらうことができれば、好きな仕事だけをやることができます。「ライスワーク」から卒業して「ライフワーク」に特化するようにしたいものです。

違う世代の人と付き合う
同世代で集まって過去の同じ話を繰り返したり、持病や年金の話ばかりしていても面白くありません。自分とは異なる考え方や情報を持っている人たちと付き合うことで好奇心が刺激され、視野が広がります。

自然年齢を気にしない
矛盾するようですが、60代という年齢を意識したら、逆に自然年齢を気にしないことです。「もう年だから」「年相応」といった価値観を捨てて、周囲を気にせず自分が良いと思うこと、好きなことに没頭する方がハッピーです。

まだまだやるべきこと、やらない方が良いことはたくさんありそうです。60代は自分の考えに素直に行動していこうと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年1月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。