人生におけるピンチというのは誰にでもあるものです。大きな成功を手にしている人はその裏で努力だけではなく、大きなリスクを取っています。そんな時に思った通りにいかず、心細くなったり経済的に窮地に追い込まれたりすることは珍しくありません。
私自身も今までに「もうダメかもしれない」と思うような窮地に陥ったことが何回もありました。そんな時に自分自身の努力や心の持ちようも大切ですが、周囲の人たちからのサポートが心の支えになったことも珍しくありません。
多くの人は人が窮地に陥ったり、不祥事を起こしたりするとその人から去っていきます。私も会社を辞めて独立しようとしたときに助けてくれた人もたくさんいましたが、静かに去っていく人も少なくありませんでした。
また、仕事でのトラブルが起こった時も、私の前からサッといなくなってしまうような残念な人もいました。
平時の晴れている時には無くても良いと思っている傘も、土砂降りになった時に貸してくれたら本当にありがたいと思います。そして、そんな人のことは一生忘れません。
それと同じように、人の気持ちのありがたさを痛感するのは、人生が順風満帆な時ではなくうまくいかなくて困っている時です。
私も資産デザイン研究所を創業して、自分で会社経営をすることに対する不安でいっぱいだった時に親身にアドバイスを頂いた方へのご恩はこれからも一生忘れません。逆に、そんな時に離れていった人たちの顔も同じように忘れないと思います。
自分がされて嬉しかったことは人にもするようにする。自分がされて悲しかったことは人にはしないようにする。
相手の気持ちに立って考える習慣は、つい忘れがちになりますが、自分がうまくいっている時こそ忘れてはならないと自分を戒めています。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年1月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。