昨年米国議会が可決した禁止法の発効に先立ち、人気動画投稿アプリTikTokがサービスを停止しました。これにより、米国ではTikTokを使用することも、ダウンロードすることもできなくなりました。
昨年4月に米国議会は、国家安全保障に対する脅威となる可能性があるアプリを禁止にする法案を成立させました。そして、TikTokはこの法案により禁止対象となってしまいました。
この法案はTikTok法案と表現されていますが、今後は外国の敵対勢力(foreign adversary)が直接または間接的に20%以上の株式を保有する企業、あるいは 敵国(foreign adversary…
— Reika.H (@doll__en) April 21, 2024
TikTokは、禁止法案が「表現の自由」を規制し、違憲だと訴えましたが、最高裁によって退けられました。
【配信禁止へ】「TikTok」規制法、19日に発効へ トランプ氏の今後の対応が焦点にhttps://t.co/6sxRrvaxuR
中国の親会社がTikTokのアメリカ事業を売却しなければ、国内でアプリ配信などが禁止される。TikTok側は法律の差し止めを求めたが、連邦最高裁は合憲だとして、差し止めを認めない判断をした。 pic.twitter.com/t2tA5zG3wJ
— ライブドアニュース (@livedoornews) January 18, 2025
しかし、TikTokはまだ望みを捨てていません。
新しく大統領になるトランプ氏は支援者にTikTokの株主がいることもあり、TikTokを完全に禁止することに対しては、懐疑的な見解を述べてきました。
一方元々TikTok規制を始めたトランプは同アプリがなくなるとfacebookが儲かるという理由で法案に反対。実際には共和党大口支援者が同社株主で、法案に賛成する共和党員への献金を打ち切るとトランプに伝えたため。バイデンのイスラエル支持批判もTikTokで拡散しているため、選挙にも有利と判断。 https://t.co/DYwJUBln2Y
— Tetsuo Kotani/小谷哲男 (@tetsuo_kotani) March 9, 2024
Trump asks why he would ban TikTok when his accounts are popular https://t.co/pJmadbwO8m
— Washington Examiner (@dcexaminer) January 3, 2025
トランプ大統領、自身のアカウントが人気なのになぜTikTokを禁止するのかと質問
TikTokのアプリ画面ではサービス停止を伝えるメッセージが表示されるようです。
同時にトランプ氏が禁止措置を撤回してくれるのではないかという、希望的観測も出されています。
TikTok in their shut down message to U.S. users:
“We are fortunate that President Trump has indicated that he will work with us on a solution to reinstate TikTok once he takes office. Please stay tuned!” pic.twitter.com/N6lPyJrUKH
— Pop Base (@PopBase) January 19, 2025
TikTokは米国のユーザーに向けて、サービス終了のメッセージの中で次のように述べている。
「トランプ大統領が就任したらTikTokを復活させる解決策について私たちと協力すると表明してくれたのは幸運です。どうぞご期待ください!」
This is the message that appears when Americans try logging into TikTok now.
Never mind the fact that Trump wanted to ban TikTok in 2020 pic.twitter.com/cAxDziSIys
— chris evans (@notcapnamerica) January 19, 2025
これは現在、アメリカ人がTikTokにログインしようとすると表示されるメッセージです。 トランプが2020年にTikTokを禁止したかったという事実は気にしない
TikTokの周受資CEOはアプリでの最後の投稿として、グリーンランドに滞在中の保守活動家チャーリ・カーク氏の動画をリポストしました。動画内にはドナルド・トランプ・ジュニア氏も映り込んでいます。
保守派にとってもTikTokが有益であることのアピールでしょうか?
the CEO of tiktok thanking trump in his goodbye message and having this is in his reposts? don’t worry guys you’ll have the app again in a few days lol pic.twitter.com/u2WNiU7MWN
— yasmin (@ycsm1n) January 19, 2025
ティックトックのCEOが別れのメッセージでトランプに感謝し、リポストにこれがあるって?心配しないで、数日後にアプリがまた使えるようになるよ(笑)
また、トランプ氏の就任式に周氏が出席する見込みです。
これはトランプ政権がディールの内容次第では、TikTokの復活もあり得ることを示唆しています。
TikTok側は売却の意志は今のところはなく、周CEOは就任式に招かれるほど、既にトランプとは近い関係に。延長すれば、マスクに加え、不動産事業者のフランク・マッコートらへの売却話も進展するかもしれません。 #NewsPicks https://t.co/MEOOSV9mbp
— 前嶋和弘 (@kmaeshima) January 19, 2025
実際、新政権で大統領安全保障補佐官に就任する予定のマイク・ウォルツ氏もアプリ再開の可能性を探ることを言明しています。
トランプ次期米大統領の補佐官(国家安全保障担当)となるウォルツ下院議員は16日、「実行可能な合意」が成立すれば、新政権は中国系動画投稿アプリ「TikTok」の運営を米国内で存続させるという認識を示した。 https://t.co/HBWa4OfmPy
— リルラ (@invest_flower) January 16, 2025
アプリは復活する条件は、米国企業に売却されることであり、イーロン・マスク氏が売却先として浮上しています。
【米のTikTokマスク氏に売却検討か】https://t.co/IOvx3yuiKf
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) January 14, 2025
しかし、トランプ氏は、この新しい法律に基づく事業売却の期限を90日間延長する考えを示しています。
トランプ:TikTokを救う
ソース:トゥルースソーシャル(トランプ氏の運営するSNS)