『「愛子天皇論」を爽やかに吹き飛ばしたが』と悠仁さまの記者会見を見て書いたのは、これまで愛子天皇派かと思われていた元木昌彦さんである。
「時には笑みを浮かべて話す所作は、やはり、天皇になることが約束された人だと、私のような年寄りは、愛おしい孫を見るような気持ちになってしまうのである。」とかいているが、これで愛子天皇論もだいぶ収まるだろう。
悠仁さまが愛子さまより劣るという点はありそうもない。少なくとも、悠仁さまは、普通に水準の高い学校に通い、帝王教育もきちんと受けてこられたのである。

愛子内親王と悠仁親王 宮内庁HPより
それから、悠仁さまの立派なプリンスぶりは、学習院でないと皇族らしく育てられないといった戯言の馬鹿らしさを見事に証明した。

それはさておき、頭の体操として、仮に女系天皇でもいい、男女の区別なく年長からとなったらどうなるのだろうか。
まず、普通には悠仁さまのようにすでに生まれている人には新原則は、適用しないとすればどうなるか。悠仁さまのあとは、悠仁さまのなかで男女問わず第一子になる。もし、悠仁さまに子がなければ、もし、佳子さまや愛子さまが皇室に残っておられたら、まず、佳子さまとその子孫、ついで愛子さまとその子孫という順になる。
次に、悠仁さまを排除して、新原則でということになると、悠仁さま以前に秋篠宮皇嗣殿下が立皇嗣を取り消され(前例としては三条天皇の子の小一条院が辞退したことはあるが強制的に排除された前例はない)、愛子さまが天皇になり、その子と子孫に引き継がれる。
もし愛子さまに子がなければ、佳子さまとその子孫、ついで悠仁さまとその子孫になる。しかし、どこで愛子さま、佳子さま、悠仁さまの子孫が絶えたらどうなるかだが、そうすると、皇族では誰も継承者はいない。
そうなると、民間人からもってくるとなると、仮に眞子さまと小室圭氏の子孫がいたら、そこに行くのだろうか。その次は、もはや上皇陛下の子孫はいないわけだから、昭和天皇の長女東久邇成子さんの子孫ということになる。長男信彦(故人)さんの子孫たちがいちばん近い女系子孫ということになる。
しかし、小室眞子さんの子孫にせよ、東久邇成子さんの子孫にせよ、一般人だから、立憲民主党の一部などがいっているように、一般人が皇族に復帰するのは憲法違反だとすると、天皇の継承者には誰もなれず、天皇制は廃止ということになる。
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