富士通、新卒一括採用を廃止:終身雇用の終焉でシニアはどうなる?

富士通は2025年度から、新卒採用の一律の処遇や採用時期を廃止し、通年で職務や専門性に応じた採用を行う方針を発表しました。新卒と中途の区別をなくし、「ジョブ型」人事制度を定着させる狙いです。

富士通HPより

むしろこれまで専門性のある人材を通年で募集してこなかったことに驚きの声も。

同社は「変化の激しい環境に対応し、適材適所を実現するため」と説明していますが、「無駄な業務を削減できた」ことが、新卒一括採用の廃止につながったという指摘も見られます。

2024年にはジョブ型の適用範囲を拡大し、2026年4月以降の新卒入社者にも適用。給与の上限はないものの、新卒の年収は約550万~700万円、高度な専門性を持つ人材は約1000万円になる可能性があります。

ただし、2024年10月時点のデータをもとにドル換算で比較したところ、日本の平均年収は3万40ドル(約440万円)で、世界31位となり、円ベースで見ても、前年と比べて日本のITエンジニアの平均年収は7.9%減少しているそうです。

90年前後に青田買いまでされて入社した世代はダブついています。現下の大量採用は大丈夫なのでしょうか。

富士通は、人事制度に関して常に最先端の取り組みが報道されていますが、実際の運用状況はどのようになっていくのか注目が集まります。