楽天証券でフィッシング詐欺じゃないのにID・パスワードが流出の恐怖

楽天証券は、同社を装ったフィッシング詐欺によって顧客のIDやパスワード、取引暗証番号などが不正に取得される被害が相次いでいると発表しました。これらの被害は2023年末頃から増加しており、最近も複数の相談が寄せられているとのことです。

フィッシング詐欺は、「口座の安全確認が必要」といった内容の偽メールやショートメッセージを通じて偽サイトへ誘導し、個人情報を入力させる手口です。

被害に遭った一部の顧客は、中国株を勝手に購入されたり、保有資産を売却されたりするなどの不正取引を訴えています。

楽天証券HPより

しかし、被害者の中には「そのようなメールやメッセージは受け取っていない」と話す人も多く、フィッシング詐欺ではなく他に原因があるのではないかと訝る声が出ています。

https://twitter.com/utbuffett/status/1903428302980968503

楽天証券は、送信元アドレスに不審な点があるメールは開かず削除するよう呼びかけており、IDやパスワードなどの重要な情報は入力しないよう注意を促しています。また、二段階認証やログイン追加認証の設定によってセキュリティを強化するよう勧めています。

https://twitter.com/aichi_apartment/status/1903014753867313238

楽天証券は問題となっている中国株の取引を停止しました。

https://twitter.com/kabu3kabu/status/1903095361939632408

SBI証券では中国株の注文に上限が設定されました。

楽天証券で発生している不正アクセス被害が話題となっていますが、その原因のひとつとして、利用者のパソコンが情報窃取に特化したウイルス「InfoStealer(インフォスティーラー)」に感染しており、そこから認証情報が抜き取られ悪用されている可能性があると考えられています。

楽天証券は今後、警察に届け出る予定で、顧客に対しては暗証番号の変更や追加認証設定を通じた資産保護を呼びかけています。