28日午後、ミャンマー中部でマグニチュード7.7の地震が発生しました。震源は同国第2の都市マンダレー付近で、深さは約10キロメートルとされています。ミャンマーの軍事政権トップであるミンアウンフライン総司令官は、地震により国内全土で144人が死亡し、約730人が負傷したと発表しました。
ミャンマー M7.7の大地震 144人死亡732人けが タイでも5人死亡https://t.co/oWtHMEAil7 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) March 28, 2025
被害は今後さらに拡大する見通しです。軍政は非常事態を宣言し、国際支援の受け入れを歓迎すると表明しています。日本人の被害は、現時点では確認されていません。
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地震の影響はミャンマー国内にとどまらず、隣国タイにも及びました。タイの首都バンコクでも強い揺れが観測され、建設中の高層ビルが倒壊しました。これにより7人が死亡し、80人以上が行方不明となっています。
【速報】ミャンマーでM7.7の大地震 タイ・バンコクで建設中とみられる高層建築物が倒壊pic.twitter.com/ZLa2bjvCRJ
— NewsDigest by JX通信社 / 地震・災害・ニュース速報 (@NewsDigestWeb) March 28, 2025

ビルが倒壊した様子
ミャンマーのM7.7の地震により、約1,000キロ離れたタイ・バンコクでも建物が倒壊しました。遠方に届く長周期地震動の影響と、軟弱な地盤が被害を大きくした可能性があります。
【 #長周期地震動 で被害拡大か】
ミャンマーで発生したM7.7の大地震により、震源近傍だけでなく約1,000km離れたタイ・バンコクでも建物が倒壊するなどの被害が報じられています。
これは遠方に届きやすい「長周期地震動」が影響している可能性が考えられます。
詳細解説→ https://t.co/lJwRq27S7n https://t.co/LyI5lD9pv5 pic.twitter.com/Y28ipHGfdV— ウェザーニュース (@wni_jp) March 28, 2025
倒壊したビルはクルンテープ・アピワット中央駅の近くにあり、市内を流れるチャオプラヤー川から約3kmの位置にあります。市内は平地が広がっており、地形的特徴からかなり深い位置まで軟弱な堆積層となっている可能性が高いです。このような地質は長周期地震動を増幅しやすいです。 pic.twitter.com/2NKSWTmQ9D
— 分電でんこFC(電力・エネルギー業界応援) (@denkochan_plc) March 28, 2025
水平方向の力を考えない非地震国ならではの設計だったのかもしれません。
外周の柱には居室の床荷重と自重、つまり鉛直力を主に負担させます。崩落した構造物の床は、鉛直荷重を支えるための最低限の小さくて薄い梁しか入っていないため、外周柱に作用する曲げ荷重は小さくなると考えられ、ほぼ鉛直のみ外周柱が支えていることになります。非地震国ならでわです。 pic.twitter.com/8fdt1CQwId
— 分電でんこFC(電力・エネルギー業界応援) (@denkochan_plc) March 28, 2025
1. 長周期地震動により低層階のコア壁にせん断破壊が発生、鉛直荷重支持能力喪失
2. コア要素の沈下、鉛直方向への崩落が始まる
3. コア要素と外周柱をつなぐ床が傾斜する
4. 床の傾斜量増加に伴い、床が外周柱を内側に引っ張る
5. 全体崩壊に至るががれきはほぼ建物の位置にとどまる pic.twitter.com/iJEgvgxYQ1— 分電でんこFC(電力・エネルギー業界応援) (@denkochan_plc) March 28, 2025
ここで壁厚や鉄筋量の不足、不適当な配筋が行われていると、壁にせん断破壊が生じ、鉛直荷重の支持能力が著しく低下する可能性もあり得ます。その後は前項2~5で示したような進行性破壊に繋がります。なおこの現象は米国同時多発テロでの破壊現象に近いかもしれません。
— 分電でんこFC(電力・エネルギー業界応援) (@denkochan_plc) March 28, 2025
ミャンマー軍政は非常事態を宣言し、国際支援を歓迎するとしています。日本人の被害は確認されていません。
BBCニュース – ミャンマーでM7.7の大地震、非常事態を宣言 隣国タイでもビル倒壊 https://t.co/4Xcaqs83AI
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) March 28, 2025
長周期地震動
長周期地震動とは、大きな地震によって生じる、ゆっくりと大きく揺れる現象のことです。揺れの周期が長いため、高層ビルなどの背の高い建物は大きく、そして長い時間揺れ続けることがあります。また、長周期地震動は遠くまで伝わりやすく、震源から数百キロ以上離れた場所でも強い揺れを感じることがあります。