就任演説で戦争を起こさないと明言していたトランプ氏ですが、イランの核開発を止めるために軍事力行使も辞さない姿勢を示しています。
米トランプ大統領 イラン核開発の制限 “応じなければ爆撃”https://t.co/Y1BoGbpUxU #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) March 31, 2025
トランプ氏の対イラン強硬姿勢の背景にはいくつか理由があります。
一つ目は、トランプ氏の支持母体であるキリスト教福音派が、「聖地」イスラエルの存立を脅かすイランを敵対視しているからです。福音派の影響もあり、トランプ氏は一期目の2018年にイラン核合意包括的共同行動計画(JCPOA)からの脱退を表明し、イランへの制裁措置を復活させました。
しかし、イランの核開発を制御するために発行されたJCPOA(いわゆるイラン核合意)から米国が離脱したことによって、イランは核兵器に必要な高濃縮ウランの製造を加速させています。
北朝鮮に続き、こちらも「風穴があく」かもしれません。北朝鮮と違ってイラン問題は福音派のこともあるため、外交上の優先順位が高く、それだけ難しいところ。「イランを抑えた」というイメージはトランプ氏には重要。 #NewsPicks https://t.co/P3Kk3usr7z
— 前嶋和弘 (@kmaeshima) September 5, 2019
しかし、イランの核開発を制御するために発行されたJCPOA(いわゆるイラン核合意)から米国が離脱したことによって、イランは核兵器に必要な高濃縮ウランの製造を加速させています。
イランの高濃縮ウラン在庫50%急増、「深刻な懸念」とIAEA https://t.co/94r9qr76Cp
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) February 26, 2025
トランプ氏が「今」イランへの挑発を行っている理由は、イラン核合意の期限が迫っていることが関係しているのかもしれません。
イラン核合意は延長されなければ今年の10月で失効してしまいます。そうなった場合、国連がイランに課していた制裁措置が復活し、追い込まれたイランが本当に核保有するのではないかと懸念されています。
そのため、トランプ氏はイランとの新たな合意の締結を目指していますが、力だけではイランは振り向いてくれません。
イラン国会はアメリカが核合意を破棄した際の対抗措置を承認したとのこと。トランプ大統領は次の90日報告(10月を予定)は承認しないと宣言しており、イランが核合意を遵守していないと決めつけているので、核合意を破棄する可能性が高まっている。 https://t.co/MXLKgOqJ5G
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) August 13, 2017
Insight by @StrickerNonpro : "Iran hopes to rope the Trump administration into fruitless talks to evade U.S. maximum pressure sanctions and even postpone the snapback of international sanctions in October. The administration must stick to its ultimatum: Tehran must verifiably… https://t.co/i25yOwgrmZ
— FDD (@FDD) March 28, 2025
「イランは、米国の最大限の圧力による制裁を逃れ、10月の国際制裁の復活を延期するために、トランプ政権を無益な交渉に引きずり込もうとしている。政権は最後通告を堅持しなければならない。テヘランは、検証可能な形で濃縮、兵器化、ミサイル運搬プログラムを解体しなければならない。」
一期目の時とは違い、二期目のトランプ氏はイランと何らかの交渉を行うことに前向きな姿勢を示しています。しかし、イランには交渉期限が二か月しか与えられていません。
“トランプ大統領 イランへの核開発 交渉期限は2か月” 米報道https://t.co/dIVFGFTjk6 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) March 20, 2025
一期目とは違い、好戦的なメンバーが政権から放逐されたことも、トランプ氏のイランへアプローチを柔軟にしているのかもしれません。
Trump has been remarkably consistent on Iran for the last few months:
1. His only red line is a nuclear weapon – not enrichment, regime change, or regional issues
2. He wants a deal
3. He is avoiding trash talk
4. He's not telegraphing max pressurehttps://t.co/uy7MZfaMwO— Trita Parsi (@tparsi) January 24, 2025
トランプ大統領はここ数ヶ月、イランに関して驚くほど一貫した発言をしてきた。 1. 彼の唯一のレッドラインは核兵器であり、濃縮、政権交代、地域問題ではない 2. 彼は取引を望んでいる 3. 彼は悪口を避けている 4. 彼は最大限のプレッシャーをかけていない
政権内にはイランとの開戦に断固反対するバンス副大統領がいます。イランとの戦争は避けられるのでしょうか?
バンス氏:米国とイスラエルの利益は常に一致するわけではない。我々はイランとの戦争を望んでいない | イスラエル・タイムズ

トランプ大統領(ホワイトハウス X)とイランの最高指導者ハメネイ師(イラン国営IRNA通信)