トランプ、イランが交渉に応じなければ「爆撃」:交渉の期限は二か月

就任演説で戦争を起こさないと明言していたトランプ氏ですが、イランの核開発を止めるために軍事力行使も辞さない姿勢を示しています。

トランプ氏の対イラン強硬姿勢の背景にはいくつか理由があります。

一つ目は、トランプ氏の支持母体であるキリスト教福音派が、「聖地」イスラエルの存立を脅かすイランを敵対視しているからです。福音派の影響もあり、トランプ氏は一期目の2018年にイラン核合意包括的共同行動計画(JCPOA)からの脱退を表明し、イランへの制裁措置を復活させました。

しかし、イランの核開発を制御するために発行されたJCPOA(いわゆるイラン核合意)から米国が離脱したことによって、イランは核兵器に必要な高濃縮ウランの製造を加速させています。

しかし、イランの核開発を制御するために発行されたJCPOA(いわゆるイラン核合意)から米国が離脱したことによって、イランは核兵器に必要な高濃縮ウランの製造を加速させています。

トランプ氏が「今」イランへの挑発を行っている理由は、イラン核合意の期限が迫っていることが関係しているのかもしれません。

イラン核合意は延長されなければ今年の10月で失効してしまいます。そうなった場合、国連がイランに課していた制裁措置が復活し、追い込まれたイランが本当に核保有するのではないかと懸念されています。

そのため、トランプ氏はイランとの新たな合意の締結を目指していますが、力だけではイランは振り向いてくれません。

「イランは、米国の最大限の圧力による制裁を逃れ、10月の国際制裁の復活を延期するために、トランプ政権を無益な交渉に引きずり込もうとしている。政権は最後通告を堅持しなければならない。テヘランは、検証可能な形で濃縮、兵器化、ミサイル運搬プログラムを解体しなければならない。」

一期目の時とは違い、二期目のトランプ氏はイランと何らかの交渉を行うことに前向きな姿勢を示しています。しかし、イランには交渉期限が二か月しか与えられていません。

一期目とは違い、好戦的なメンバーが政権から放逐されたことも、トランプ氏のイランへアプローチを柔軟にしているのかもしれません。

トランプ大統領はここ数ヶ月、イランに関して驚くほど一貫した発言をしてきた。 1. 彼の唯一のレッドラインは核兵器であり、濃縮、政権交代、地域問題ではない 2. 彼は取引を望んでいる 3. 彼は悪口を避けている 4. 彼は最大限のプレッシャーをかけていない

政権内にはイランとの開戦に断固反対するバンス副大統領がいます。イランとの戦争は避けられるのでしょうか?

https://twitter.com/bgkelsen/status/1853548233018204464

バンス氏:米国とイスラエルの利益は常に一致するわけではない。我々はイランとの戦争を望んでいない | イスラエル・タイムズ

トランプ大統領(ホワイトハウス X)とイランの最高指導者ハメネイ師(イラン国営IRNA通信)

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