下関・桜咲く特牛&川棚温泉で遊ぶSunday

下関市内をドライブしています。

前回ご紹介したのは日本海側の角島。ここから南、下関市街方向に車を進めていきます。

564 下関・角島でマリンブルーの海を楽しむSunday|ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
4月最初の日曜日、下関に来ました。 下関といえば、関門海峡、そしてふぐ。 なんですが、実は下関の市域はとっても広く関門海峡だけでなく日本海側にも広がります。もともとは関門海峡や瀬戸内側のみの市域だったのですが、2005年に菊川、豊田、豊浦、豊北の各町と合併して現在の市域となりました。 赤い点線の枠内が下関市。 この日...

読める?復旧が待たれる桜の駅、「特牛」駅

まずやってきたのは山陰本線の特牛駅。角島大橋にほど近い港町にある駅です。ただ駅はちょっと内陸に入ったところにあります。ところで「特牛」という駅名。読むことできますか?

答えは「こっとい」。「いや、絶対読めんやろ!」という声が聞こえてきそうです。重い荷物を運ぶために使われた大きな頭を持つ牡牛のことを「こというし」と呼び、それに「特牛」の字を当てていたそうです。それが「うし」が取れて「こっとい」に転訛したものと思われます。難読駅の中でも特に読みが難しいことで知られています。

雑草の映える線路がさみしい。

ちなみにこの特牛駅、現在、列車が一本も来ていません。大規模な水害の影響で長門市駅から小串駅の間は不通となっています。もともとあまり利用者は多くなく、復旧されるのか気を揉みましたが、今年の夏ごろに復旧されるとのことで胸をなでおろしています。早くこの駅にも列車の姿が戻ることを望みます。

小高くなった線路の下、駅舎に向かう道路には桜並木が見られます。この桜並木目当てにツーリングに来ている人たちも見かけました。

桜の木の下でお花見をしながら昼食を取る地元の方と思われる老夫婦がいました。2人だけのお花見。始終楽しそうでした。こんなふうに2人で年を取れるなんて幸せですよね。わたしもかくありたかったんですが。

下関の奥座敷、川棚温泉でひとっ風呂

特牛からさらに車を走らせ、この地域随一の温泉地、川棚温泉にやってきました。

駅前に龍がいるのですが、ここは青龍の宿る地といわれています。かつてここには青龍が住んでいましたが、地震の際に熱湯が出て死んでしまいました。その霊を追悼する意味で神社に祀ったところ、温泉が湧き出たと伝えられています。

川棚温泉には立派な旅館もいくつかあるのですが、私が立ち寄ったのは日帰り温泉「青龍泉」。10人ほどでいっぱいになる温泉施設ですがサウナや露天風呂も備わっていました(露天風呂は2人でいっぱいになります)。

こんなこじゃれた屋根のあるの足湯もありました。ここで足湯に浸かりながら温泉街の雰囲気を楽しむだけでも川棚温泉の湯を楽しめていいと思います。

今回、川棚温泉には車で行きましたが、山陰本線でアクセスすることもできます。最寄りの川棚温泉駅から温泉街までバスで5分です。

川棚温泉も桜のある駅。水分昔に使わなくなったのであろう向かいのホームには桜の木があって今まさに満開です。時計を見るとちょうど下関行きの列車が来るところでした。この区間は列車が走っています。

やってきたタラコ色のキハ47。桜の木も空の青とコントラストを描きます。

桜を横目に下関に向かうキハ47。

市街地に近い綾羅木海岸で日曜日を楽しむ

最後に訪ねたのは綾羅木(あやらぎ)海岸。下関市の市街地から少しだけ北に行ったところにある海岸です。町からすぐなのにこんなに美しい海。下関の人がうらやましいです。西に向かって海が広がるので、夕日が美しいことでも有名です。

波打ち際にひとり佇む少女。
絵になりますね。

海岸にあるカフェで一休みすることにしました。「ビーチマンズカフェ綾羅木」さん。

窓を開ければ潮騒の音が聞こえる。青い海を満喫しながらゆったりとした休日を楽しめるカフェです。

ミルクプリンをいただきました。柑橘のジャムがアクセントで聞いていてさわやかな味わい。オーシャンビューの席で楽しむのにぴったりの一品でした。

爽やかな春風の中、海も桜も温泉も楽しめた下関ドライブ。下関のいろいろな顔を知ることができました。みなさんもぜひ角島から川棚温泉、綾羅木海岸へ北側南に向けて走るドライブを楽しんでみてください。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年4月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。

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