「ホテルのこだわり」はジムでわかる

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旅行に行くことが多いので、これまでたくさんの世界各国の様々なホテルに泊まってきました。

 

1泊1万円以下のビジネスホテルから、数十万円のラグジュアリーホテルまで様々なランクのホテルがありますが、高級ホテルのではジムが併設されている場合がほとんどです。

日本人はホテルでジムを使う人があまりいないようですが、海外のホテルに行くと、早朝から男性だけではなく、女性も含め多数の人たちがジムでトレーニングをしています。

一般的に、海外のホテルに比べ、国内のホテルの人の設備が貧弱なのは、日本人があまり利用しないせいかもしれません。

私はパーソナルトレーナーのアドバイスもあって、旅行先でも時間がある限りジムに行って自分でトレーニングをするようにしています。腹筋やチンニング、サイドレイズ、ダンベルフライといったいつも東京のパーソナルジムでやっているメニュをこなしています。

今回沖縄に来て宿泊しているホテルは開業して、まだ5年ほどの新しいホテルです。室内のレイアウトやロビーのデザインなど、最新のクオリティーで作られていますが、ジムに関しては残念ながらお世辞にも使いやすいとは言えません。

狭いスペースにたくさんのマシンが置かれており、ストレッチなどをするためのスペースを広く取ることができません。

トレーニングする人が数名入っただけで息苦しく感じます。

また、トレーニングに使うダンベルが最大で10キロまでしかありませんでした(写真)。

私の自宅でさえ20キロまでのダンベルを使ってトレーニングすることができます。これでは真っ当なトレーニングがほとんどできません。

高級ホテルはジムの充実度を見れば、そのホテルの設備に対する考え方が見えてきます。

「ホテルのこだわり」はジムでわかるといっても過言ではないのです。

ジムにこだわりが感じられないホテルはどれだけゴージャスなホテルであってもあまり魅力を感じません。

今回のホテルは那覇の好立地で快適な滞在ができる素敵なホテルだけに、何だか勿体ないと思ってしまいました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年4月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。