最新の国の統計では、所有者や用途が不明な物件が全国で約385.6万戸にのぼるとされています。しかし、東京都世田谷区が独自に調査をしたところ、区内の空き家の数は国の推計の4%弱にとどまっていると主張しています。このため日経新聞は、国の空き家対策は対象の絞り込みが甘く非効率になっている可能性を指摘していますが、実際のところはどうなのでしょうか。
空き家「全国385万」は過大か 世田谷は国推計の4%弱、政策混乱もhttps://t.co/P1wjm19YLj
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) April 28, 2025
空き家に関する国の統計調査は、総務省が2024年9月に公表した住宅・土地統計調査が最新のもので、2023年10月時点の推計値に基づいています。この調査では、全国の20万区域から無作為に抽出した各区域17戸ずつを戸別訪問し、空き家の有無を確認しています。
そのなかで東京都の空き家数は89万6500戸と全国最多です。とくに世田谷区は空き家数が5万8850戸と最も多く、個人住宅の空き家はそのうち2万3840戸にのぼります。世田谷区の空き家率は都平均と同じ10.9%ですが、空き家の「数」の多さでは都区部の空き家の6〜7軒に1軒が世田谷区に集中しており、『空き家天国』と指摘されていました。
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都区部の個人住宅空き家の6軒から7軒に1軒は世田谷区に存在する#牧野知弘 全国ダントツ約90万戸の空き家を抱える東京都。中でも人気の高い住宅地「世田谷区」が空き家数ワーストの理由とは… https://t.co/5KusutUMtq #婦人公論 #住まい #相続 #書籍
— 婦人公論 (@fujinkoron) February 5, 2025
ていうか、世田谷区より、ふつうに錦糸町とか日暮里とかの方が高いな。世田谷区っていうのは、格が高いところじゃなかったんか。言っちゃなんだが、僕が東京でサラリーマンやってた大昔は日暮里とかあっちのほうは貧民街だったような…。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) December 19, 2022
豊洲の方のタワマンの歴史とかいろいろ調べたんだけど、ゴミ戦争とかいろいろあった江東区の埋立地だったところが、最後には、世田谷とかの高級住宅地に勝利しちゃったんだからすごいな。やはり経済効率は全てに優先されるんだわな。 https://t.co/gJ4a6W699x
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) April 10, 2024
国の推計では、広義の空き家は900.2万戸に達しており、全国の総戸数の13.8%を占めています。内訳は、賃貸用が443.6万戸、売却用が32.6万戸、別荘などが38.4万戸、そして所有者や用途が不明な「その他」の空き家が385.6万戸と推計されています。
その他空き家が二倍近くになってるのは、実数が増加するとともに、それまではお爺さんお婆さんが生きてて、使わない家も「いつか息子が使うかも」とか「売れたら売りたい」といってものが両方亡くなり、もはやどうにもならなくなって、その他になっていってるのもある。これでもまだ世帯数増えてた時代 pic.twitter.com/hNuFiBZodH
— 木下斉 / 都市経営プロフェッショナルスクール (@shoutengai) February 1, 2023
空き家問題は、地方を中心に着実に進行しており、盗難や管理不全による地域への悪影響も懸念されています。
『給湯器の盗難防止策はないか』の問い合わせをいただきました。
日頃留守にしているそうで、エアコンから給湯器まで盗まれたそうです。空き家を狙う盗難がどうも増加しているようです。
なぜ、日本はこのように治安が悪くなってきたのか?
政治的に判断すべきです。— 平沢健一郎 前久喜市議会議員 (@7daime) April 28, 2025
また、空き家の草刈りや管理代行を担う高齢者の活動が目立つ一方で、無資格業者による不正な仲介など、新たなリスクも顕在化しています。
「負動産」取引、高額手数料に用心 無資格業者が仲介https://t.co/1yiSw8Ix9n
空き家や山林などを業者が有料で引き取るサービスが増加。資格が不要で国交省の監督が届かないため、トラブルが懸念されています。 pic.twitter.com/thn1P6VgCt
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) April 28, 2025
世帯数の減少が進む中で住宅開発が続いていることから、今後空き家の数はさらに加速的に増えるとみられています。
空き家対策をするにもお金がかかる。世田谷には世田谷の悩みがある。ふるさと納税で多くの税金を抜かれているので、その対策のお金も厳しい。
空き家「全国385万」は過大か 世田谷は国推計の4%弱、政策混乱も:日本経済新聞 https://t.co/74ELKuvIt5
— のとみい (@noto_mii) April 28, 2025
放置された空き家は周囲への倒壊リスクや自治体の財政負担を招くため、推計のずれを放置すれば、本当に対策が必要な物件への対応が遅れる恐れがあります。しかし、推計はともかく空き家が増え続けることだけは確かです。
若い新人を選んだ芦屋市とは対極をなす結果に…。世田谷は老人と共に空き家だらけになっていくのかー。 https://t.co/1ycpzyznpR
— 木下斉 / 都市経営プロフェッショナルスクール (@shoutengai) April 23, 2023
それでも東京の未来は地方に比べてはるかに明るいようです。
東京の未来は極めて明るいでしょう。今後も東京は海外から投資が集まり、不動産価格は上昇し、ホテル代の高騰も続きます。また日本国内からも人が集まり、都市一極集中が加速します。逆に地方は過疎化が進み、空き家だらけになり、行政サービスを維持するのが不可能になります。これは確定的な将来です… pic.twitter.com/T1caMFFvcw
— ちゃん社長 (@Malaysiachansan) December 15, 2024
ワンコイン戸建てを見ても、もうさほど驚かなくなった…地方空き家問題は地味だけど確実に進行している。。 pic.twitter.com/19jcHWDyOS
— りーまん@大家&宅建業 (@saitamaestate) April 25, 2025