26日夜、佐賀県玄海町にある九州電力・玄海原子力発電所の敷地内で、ドローン3機が飛行していたことが確認されました。午後9時ごろ、警備員が正門付近でドローンを目撃し、九電から原子力規制委員会に「原子力施設の運転に影響を及ぼすおそれがある核物質防護情報」として通報がなされました。
原子力規制委員会によりますと、27日午前0時の時点で原発設備に異常は確認されておらず、放射線量にも変化はないとのことです。九州電力も「安全性に問題はない」と説明しています。ドローンはすでに原発上空から離れたとされ、敷地内での機体の発見には至っておらず、現在も捜索が続けられています。ドローンの飛行目的や操縦者、飛行経路などは明らかになっていません。
九州電力 玄海原子力発電所 Wikipediaより
なお、玄海原発では1号機と2号機が廃炉作業中で、3号機と4号機が稼働中です。このうち4号機は27日午前2時から定期検査に入る予定であり、当初の計画通りに検査が行われる見通しです。
ドローンの原発上空への侵入は極めて異例であり、関係機関が対応を強化していますが、一部メディアによる反原発報道に勢いがつかないか懸念されます。
将来的な「原発ゼロ」を掲げる政党は、今回の選挙で振るいませんでした。立憲民主党は22議席で前回と同じ水準にとどまり、共産党は7議席から3議席へと半減していました。