自民党総裁選がスタート:社会保障がテーマになるのか?

いよいよ自民党総裁選が幕を開けました。

22日は立候補した各候補者による 15分ずつの所信表明演説 が行われました。私自身が特に注目しているのは、社会保険料や社会保障制度といった、国民生活に直結するテーマがどのように扱われるのかという点です。

小林鷹之候補 ― 社会保障に真正面から言及

まず注目すべきは 小林鷹之(コバホーク)候補
彼は演説の中で、社会保険料や医療制度に明確に触れました。具体的には以下のようなポイントです。

  • 医療の デジタル化推進
  • 予防医療の強化 による医療費抑制
  • 負担能力のある高齢者にはさらなる負担をお願いする という姿勢を明言

これは非常に重要な一歩です。総裁選という大舞台で、社会保障制度を「メインテーマ」として取り上げる候補が出てきたこと自体、評価に値すると考えます。

小林鷹之氏Xより

他の候補たちの姿勢

一方で、他の候補の所信表明を見ると温度差が浮き彫りになりました。

  • 茂木敏充候補:社会保険料・社会保障制度への言及はなし。
  • 林芳正候補:こちらも触れず。
  • 高市早苗候補:演説時間の半分以上を「外国人問題」に費やし、社会保障への言及はなし。

ここまでテーマの差が出ると、「なぜ社会保障に触れないのか?」という疑問が強まります。少子高齢化と財政の持続可能性が最大の課題である以上、避けて通ることはできないはずです。

小泉進次郎候補 ― 一歩踏み込むも具体性なし

最後に登場した 小泉進次郎候補

彼は「国民的関心の高い社会保障制度については、野党とも協議を進めていく」と発言しました。ただし、残念ながら 具体的な制度設計や改革案には踏み込みませんでした。抽象的な表現にとどまった印象です。

まとめ ― 今後の議論に期待

本日の所信表明で、社会保険料や社会保障制度に触れたのは 小林鷹之候補と小泉進次郎候補の二人のみ

国民の最大の関心事であり、日本の未来を左右するテーマである「社会保障制度」。
今後の討論や演説で、他の候補も具体的にどのようなビジョンを示すのか。しっかり注目していきたいと思います。


編集部より:この記事は、前参議院議員・音喜多駿氏のブログ2025年9月22日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。