立憲民主党の野田佳彦代表が、高市早苗首相の台湾有事をめぐる答弁を理由に中国側が反発し、日中関係が揺れている現状について「首相が関係改善に努めるべきだ」と批判した。ただ、関係者が国際社会で高市発言への理解を広めようとしている中で、元首相であり野党第一党の代表が中国の主張を補強する発言に対し、疑問の声があがっている。
- 野田佳彦代表は23日、鳥取県米子市で記者団の取材に応じ、高市首相の国会答弁を「勇み足」と表現し、首相による「真意と公式見解の説明」が必要だと主張した。
- 一方、高市発言については、外務省をはじめとした政府関係者や専門家らが国際社会に向けて丁寧な説明を続け、日本側の立場への理解が広がるよう努力している。
- こうした中で、野田代表の発言は、中国側の論法に同調したかのように受け取られ、結果的に日本側の外交努力を後退させるリスクがあるとの懸念も浮上している。
- 「元首相が中国の難癖に歩調を合わせてどうするのか」「立憲民主党が政権を担う未来がますます遠のく」といった批判が強まっている。
- また、立憲民主党が安保法制について統一見解を持たない現状に対し、「野党第一党として日本の安全保障の基本法制に賛成なのか反対なのか曖昧なままでは国民の不安が増す」との不安も高まっている。
- 高市答弁の発端となったのは立憲の岡田克也議員による執拗な質問であり、「中国に説明するなら岡田議員こそ行うべきだ」との苦言も出ている。
国際社会に日本の立場への理解が広がりつつある局面で、野田代表の発言は日本政府の説明努力との足並みを乱しかねないとして波紋を広げている。安全保障環境が厳しさを増す中、立憲民主党が安保政策で一貫したメッセージを示せないことへの不信も根強く、野党第一党としての自覚のなさが改めて浮き彫りとなった。
政府も学者も民間人も、各チャンネルで適切に真意を説明し、およそ国際社会に高市発言の理解と支持が広がったこのタイミングで、日本の元総理が中国の難癖をアシストしてどうする。
こんなことしてる限り、立憲民主党が政権を担う未来はない。…— 山尾志桜里 (@ShioriYamao) November 23, 2025

野田佳彦代表 立憲民主党HPより






