高市早苗政権が発足して1カ月。毎日新聞は「会食ゼロ」を取り上げて「こもり癖」と批判しているが、かつて麻生首相の洋食屋での食事まで“高級料亭扱い”して槍玉に挙げていた同紙が、今度は会食がないこと自体を問題視している。政権批判のためなら論理も変われば軸もぶれまくるという毎日新聞の典型例のような報道に、冷笑が広がっている。
- 高市首相は就任1カ月となる11月21日時点で、政治家・財界人との会食がゼロ。毎日新聞の「首相日々」でも会食記録は一度も確認されていない。
- 首相本人は「飲み会が苦手」と公言しており、就任前から会食外交より政策づくりの勉強時間を優先してきた。少数与党政権下で与野党調整の複雑性が増す中、官邸内作業を重視する姿勢は変わらない。
- 17日には日本維新の会・藤田文武共同代表とカキフライ定食を食べながら協議したが、官邸内での政策打ち合わせのため「会食」ではなく通常面会扱いとなった。
- 自民党内には「政界人脈の構築に食事は有効」との声が一部にあるが、高市首相は個別の根回しよりも制度設計と資料読み込みに時間を割くタイプで、安易な“馴れ合い政治”を避けるスタイルが続いている。
- 一方、毎日新聞は「こもり癖」などと批判するが、かつて麻生首相が洋食屋で食事をしただけで“高級料亭”とレッテルを貼った前歴があり、会食をすれば「料亭政治」、しなければ「引きこもり」と書き立てるダブルスタンダードだとの指摘が相次いでいる。
- 政界からは「会食での噂話に依存する飛ばし記事が書けないからでは」「会食を叩いた過去があるのに、今度は会食しないことを叩くのか」との皮肉も出ている。
- 政策の中身よりも“揚げ足取り”に重点を置く記事構成に対し、「せめて取材に基づいた事実報道を」「政権批判ありきの姿勢は読者離れを招くだけ」との批判も広がっている。
高市首相が会食をしないこと自体は本人の仕事スタイルであり、官邸内での政策調整を優先する選択にすぎない。しかし、毎日新聞は過去に会食を「高級料亭だ」と批判し、今回は会食ゼロを「こもり癖」と書くなど、政権批判のために基準を自在に変える姿勢が露骨だ。政権の実態よりも揚げ足取りを優先する報道が、果たして国民の信頼につながるのかが問われている。

11月25日の毎日新聞の記事






