高市政権のバラマキ財政は世界中のメディアから酷評されているが、もっとも率直なのはイギリスの左派紙テレグラフだ。
️ ‘Japan’s new prime minister’s smorgasbord of giveaways risks a sudden loss of confidence’ | Writes Ambrose Evans-Pritchard
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— The Telegraph (@Telegraph) December 5, 2025
❶ 日本の財政状況と市場の反応
- 日本は世界最大の債務国でありながら、新たに大規模な財政支出(おこめ券、ガソリン減税など)を決定。
- これにより、日本国債の利回りが急上昇し、1997年以来の高水準に達している。
- 債券市場は、日本に対して「自警団」的な動きを見せている。
❷ 高市首相は「偽サッチャー」
- 高市氏は「アジアのサッチャー」を自称するが、実際はサッチャーとは逆のバラマキ政策。
- 供給不足の中での財政拡大はクラウディングアウトで民間投資を減らし、インフレを招くだけでなく円の信認も損なう。
- インフレのおかげで金利は実質マイナス。これによって財政が改善したことを成長のおかげと錯覚している。

服部孝洋氏
❸ 円と国債の信頼低下によるキャピタルフライト
- 以前の円は「安全資産」として危機時に買われていたが、今は新興国通貨のような扱い。
- 個人投資家は、日本からのキャピタルフライトで円安・債券安を招いている。
- 株価は今のところ高いが、これも金利上昇で下がると「トリプル安」になる。

資金循環統計
❹ 歴史的背景と高市氏の政治姿勢
- 高市氏は、戦前の日本の価値観や軍事行動を肯定するナショナリスト的な一面も持つ。
- こうした思想背景は、国際的な市場の信認をさらに損なう可能性がある。
- トランプ米大統領は高市氏の頭越しに中国と取引している。
❺ 債務問題の深刻化とその影響
- インフレで政府債務比率は低下しているが、これから金利が上がると利払いが増える。
- IMFは日本の利払い費が2036年までに4倍になると予測。
- 日銀の利上げよりも、市場が長期金利を決め始めている。
❻ アベノミクスが日本経済を空洞化した
- 黒田日銀の円安誘導で始まった資本逃避と空洞化が、円安・金利上昇の根本原因。
- バラマキ財政はインフレ・円安を招き、個人投資家のキャピタルフライトをもたらす。
- 金利を国際標準に近づけ、ゾンビ企業を淘汰する必要がある。






