全国フェミニスト議員連盟の常識外れな謝罪声明に草津町議会が正面から反論

群馬県草津町で起きた虚偽の性被害告発事件をめぐり、「全国フェミニスト議員連盟」が出した謝罪声明に対し、草津町議会が公式に反論した。

参照：全国フェミニスト議員連盟へ『元草津町議会議員新井祥子さんの裁判判決を受けて』に対する草津町議会における見解の送付について　草津市　12月12日

問題は、「全国フェミニスト議員連盟」が謝罪の形式を取りながら、実質的な責任を回避している点にある。

参照：元草津町議会議員新井祥子さんの裁判判決を受けて　全国フェミニスト議員連盟　11月30日

【反省なし】全国フェミニスト議員連盟「草津町にお詫びします。でも草津町議会は非民主的だよね。」→ 草津町議会「あ？」公式見解を送付https://t.co/JtdImK651P

— フェミ松速報！ (@femimatsu) December 14, 2025

＜提示した問題点を無視された状態で当町議会を“⾮⺠主的”と断じられたことに、驚きと当惑を禁じ得ずにおります＞

群馬県草津町の元町議による性被害の虚偽告訴事件に関して、草津町議会は全国フェミニスト議員連盟の声明に対する見解を公表した。https://t.co/7A3PU76UpH

— 弁護士ドットコムニュース (@bengo4topics) December 15, 2025

参照：「驚きと当惑を禁じ得ない」全国フェミ議連の声明に草津町議会が反論「責任濃度を薄めるお詫びは大いに疑問」　弁護士ドットコム

元町議・新井祥子氏による性被害告発は、刑事・民事の両裁判で虚偽と認定され、黒岩信忠町長にわいせつ行為はなかったとの司法判断が確定した。
全国フェミニスト議員連盟は11月30日、「ご負担をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」とする声明を公表した。
しかし、2020年に出した抗議文については「議会の非民主的な運営等に対するものだった」と説明し、草津町議会への批判自体は撤回しなかった。
草津町議会は12月12日、「当町議会の見解」を公表し、当時提示した具体的な矛盾点が無視されたまま「非民主的」と断じられたことに「驚きと当惑を禁じ得ない」と反論した。
裁判では、町長室の状況や秘密録音をめぐる新井氏の説明が事実と異なり、「わいせつ行為に関する発言は創作だった」ことが明確になった。
町議会は、当時の検証は性別に関係なく事実確認として当然行うべきものであり、それを「人権侵害」と断じた連盟の姿勢に問題があったと指摘した。
謝罪声明についても、「結果として」「ご負担」といった表現で責任を曖昧にしつつ、町議会への評価は改めていない点に「大いに疑問がある」と強く批判した。

虚偽が司法で確定した後も、過去の行動を検証せず主張を温存したままの謝罪は、誠実とは言い難い。草津町議会の反論は、政治団体が人権や正義を掲げる以上、事実確認と責任の取り方が厳しく問われるべきだという問題を突きつけている。