サイゼリヤでの「王様生活」はいつまでも続くと思わない方が良い

新春からまたイタリアンレストランのサイゼリヤに出かけてしまいました。

イタリアのボトルワインが1100円。サラダ、スープ、エスカルゴ、生ハム、羊の串焼き、ドリア、パスタ、お肉料理まで注文して会計は2人で5000円ちょっと。1人3000円以下で充分満足できる食事が楽しめます。

今回もオリーブオイルをたっぷりかけて、追加のパルメジャーナチーズをかけて自己流にアレンジ。こうなると並みのイタリアンレストランよりも美味しかったりします。サラダやスープは200円から300円ですが、700円から1000円くらいの価値があると思いました。

1番値段の高いパスタと肉料理でも一品500円です。値段を気にすることなく、好きなものを好きなだけ注文する「王様生活」ができるのがサイゼリヤの楽しさの理由の1つです。

しかし、圧倒的なコストパフォーマンスのサイゼリヤも物価の上昇や円安の影響は避けられないようです。

例えばワインの品揃えが絞り込まれており、以前気に入っていたワインが品切れになっていました。

また、ライスを無料でターメリックライスに変えられるサービスがあると聞いていたのですが、私が出かけたお店では対応していないとの事でした。

そして、サラダのボリュームや入っている具材も、以前に比べると少し寂しくなってきています。

イタリアワインはユーロ高の影響を受けます。またピザやドリアに使われているチーズもワイン同様、値上げが避けられません。ドリアのお米も値上がりしています。

商品の絞り込みや具材の簡素化などによって対応しているサイゼリヤですが、コストカットには限界があります。

いずれ値上げに追い込まれ、これまでのような信じられない価格での提供ができなくなっているのではないかと危惧しています。

15年ほど前の1ドル=80円台の超円高の時代には、東南アジアに出かけると日本より圧倒的に安い物価で「王様生活」ができたものです。

しかし、東南アジアの経済成長と円安の進行によって今や日本より物価が高くなってしまいました。東南アジアに出かけても価格の安さを感じる事はほとんどありません。

サイゼリヤは日本人がお金を気にせず外食ができる最後の場所。そしてそのサイゼリヤもおそらく東南アジアと同じ運命をたどるのではないかと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年1月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。