パリ国立オペラ座バレエ25/26シーズン、スタート。お久しぶりのパレ・ガルニエ。
まずは、オペラ座バレエ最高の作品だと思ってる、”デフィレ”。何度見ても、感動&興奮する、なんとも晴れがましい行進。
女子エトワールのティアラの違いを観察して楽しむ。ミリアムもリュドミラもいなくなり、大ファン!と言えるダンスーズは皆無になり、積極的に観たいと心から思うのはドロテ(と、おまけでセウン)だけになるという恐ろしさ、、。ジュニアバレエの女の子のコスチューム、シャネルのかわいらしさが入ってて素敵。
数日前のガラでマチアスが歩いた、と聞いてたので心待ちにしてたけれど、トリはジェルマン。ガッカリ。歩く姿だけでも見たかったよ、マチアス。年末に配役されてるけど、ほんとに復帰してくれるのかなぁ。というか復帰してくれるなら、フロロやってほしかった。彼のフロロ、絶品。
セウン、ドロテ、ギヨームにブラヴォー!して、華やかなデフィレの終了。






デフィレとジュニア・バレエの1作品を経て、後半は「ジゼル」。


5年ぶりに見るレオノールのジゼル、チャーミング。1幕片足ヴァリアシオン、もちょっと移動距離長いといいな。2幕の高速バック、あんまり高速じゃない。本来技術あるダンサーだけに、ちょっぴり物足りない。
ジゼルの醍醐味は、2幕の静止した時の首ラインの美しさと表情演技。1幕ラストの狂乱から死に至る演技、2幕、鐘がなってアルブレヒトが死なないとわかった時の安堵の表情と墓に戻るまでの切なさと慈しみに満ちた表情。この三箇所で泣かせてくれるジゼルがいい。今夜のレオノール、まあまあ。鐘あとの表情には、ちょっとうるうるする。

マルク、前回同様、技術に一生懸命。アントルシャシスも全力で跳んで(33回?)るけど、もう少し動きや線がエレガントだといいんだけどな。なんとなく雑に感じる、全ての技術が。1幕のクズっぷり悪くないし2幕のマント落としもちゃんとできた。2幕の表情、特にラストは好みじゃないかな。でもまあ、レオノールとの相性もいいし、悪くはない主役カップル。


エロイーズのミルタ、お見事!美しすぎる足捌きと、透徹した冷酷っぷりで文句なし。ジェレミー=ルーのちょっと狂気を帯びたヒラリオンも悪くない。ビアンカ&ニコラのペイザンヌは、技術はまあまあながら揃って愛嬌あってかわいらしく、観ていてノーストレス(そりゃもちろん、客席に来ていたエマニュエル・チボーに、代わりに踊って!と言いたくはなるけれど)。




主役&セカンドロールそろってそつなく仕上がった公演。



編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々6」2025年10月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々6」をご覧ください。






