通貨の急落や物価高を背景に反政府抗議デモが拡大するイランで、最高指導者アリ・ハメネイ師が治安部隊が反体制の動きを鎮圧できなかった場合に備え、国外脱出計画を策定していると、英タイムズが報じた。中東情勢の不安定化が続く中、政権中枢の動向が注目されている。
参照:イランの混乱が激化した場合、ハメネイ師はモスクワへの脱出を計画 THE TIMES
- 英タイムズは4日、内部報告書に基づき、イラン最高指導者ハメネイ師が国内情勢の急変時に備え、国外へ退避する計画を準備していると伝えた。
- 2026年に入り、イラン国内では通貨安とインフレ、経済停滞への不満を背景に反体制デモが各地で激化している。首都テヘランを含む複数都市で抗議が相次ぎ、治安当局との衝突も報告されている。
- こうした中、米国のドナルド・トランプ大統領は中東情勢への関与を示唆し、イランを含む地域情勢についても言及している。
- 原油市場では、世界有数の産油国であるイランの不安定化が供給リスクとして意識され、同じ産油国でも政情不安が続くベネズエラ以上に波乱要因になり得るとの見方も出ている。
- 一方で、英タイムズの報道姿勢については懐疑的な意見もある。
- トランプ大統領は、コロンビアへの軍事行動に言及するなど、ベネズエラ情勢に続く強硬姿勢が中東地域にも波及する可能性が取り沙汰されている。
イランでは経済危機を背景に反体制デモが拡大し、最高指導者の退避計画報道が政権の不安定さを象徴する形となった。原油供給や地域安全保障への影響も含め、イラン情勢は中東の最大級の不確定要因として、今後も国際社会の注視を集めそうだ。

トランプ大統領とハメネイ師






