ダイエット3日坊主の常習だが……何が悪い?

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正直に言う。私は3日坊主の常習犯だ。

ダイエットを始めては挫折し、また始めては挫折する。ジム会員証は財布の肥やしになっている。万歩計アプリは3日分のデータしかない。もう何回「明日から本気出す」と言ったかわからない。

カラダが変われば人生が変わる」(野上浩一郎 著)日本文芸社

でも最近、開き直ることにした。3日坊主、それでいいじゃないか。

「3日坊主ダイエット」という考え方がある。3日頑張ったら、1日休む。好きなものを食べていい日を設ける。つまり、挫折を前提にしたダイエット法だ。これを聞いたとき、正直ちょっと救われた気がした。

だって、ストイックに毎日続けるとか無理だから。私たちの日常は誘惑だらけだ。コンビニの新作スイーツ。Xで流れてくる「映え」ラーメンの写真。会社帰りの駅前、焼き鳥の匂い。無理。抗えない。人間だもの。

このメソッドのキモは「ベース食」と「娯楽食」を分けることらしい。ベース食は栄養バランスのいい食事。「マゴワヤサシイコ」とかいう語呂合わせがあって、豆、ごま、わかめ、野菜、魚、しいたけ、いも、穀物。味噌汁と焼き魚と小鉢、みたいな、THE・日本の朝食的なやつ。

対して娯楽食。これがまあ、おいしいものばかりなわけ。ポテチ、ラーメン、菓子パン、揚げ物。高糖質×高脂質のコンボ。脳が「もっと食べたい!」とバグを起こす食べ物たち。

太っている人の食事は8〜10割が娯楽食で占められている、というデータがある。……10割って何だ。毎食娯楽かよ。いや笑えない、心当たりがありすぎる。

ポイントは「禁止しない」こと。娯楽食を一生食べないとか、そんな人生つまらないでしょう。食べていい日を決める。それだけ。「今日は我慢、明後日食べる」。この「明後日」があるから、今日を乗り越えられる。

あと、食べる順番も大事らしい。野菜から食べるか、たんぱく質から食べるか。いきなり白米をかきこむと血糖値が爆上がりして太りやすくなる、と。同じもの食べても順番で結果が変わるとか、なんか釈然としないけど、まあ、やってみる価値はある。

そういえば、たんぱく質が足りないと「もっと食べたい」と感じるらしい。つまり、食後にまだ何か食べたいと思うのは、肉か魚が足りてないサインかもしれない。これ、地味に目から鱗だった。

結局、ダイエットって「続けられるかどうか」がすべてだ。完璧を目指して1週間で燃え尽きるより、ゆるく3ヶ月続けた方が結果は出る。たぶん。知らんけど。

3日坊主でいい。休んでもいい。また始めればいい。このゆるさが、逆に一番の近道なのかもしれない。

……と、自分に言い聞かせながら、今日もコンビニでサラダを買う。明日は「お休みの日」だから、ラーメン食べる。そう決めている。

※ ここでは、本編のエピソードをラノベ調のコラムに編集し直しています。

尾藤克之(コラムニスト、著述家、作家)

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