トランプ大統領と高市首相の共通点、「高い金利はお嫌い」

高市氏のカタログギフトが話題になっています。これは先日このブログで振った土産もの好きの日本人の特性の一環で別にこれをどうこう言う気はありません。ただ、315人に一人3万円ですから945万円をぱっと配るのはさすが大盤振る舞いと言われるかもしれません。私はギフトなら身銭を切る気持ちがあるべきと考えます。本当に世話になってありがとうという感謝がギフトの真の意味。その点では永田町の悪い癖と言われてしまってもグーの音も出ないと思います。あそこは常識感覚が違う世界だと割り切るしかないのでしょうね。高市氏はもう少し庶民的かと思っていましたが。

では今週のつぶやきをお送りします。

トランプ氏と高市氏の共通点、「高い金利はお嫌い」

今週、一部の報道で高市氏と植田日銀総裁が会談した際、「金利上昇圧力をけん制したのでは?」という観測記事が出ています。観測なので事実はわかりません。ただその後、日銀は2人の政策委員の入れ替えを発表し、共に「リフレ派」(日経)と読んでいるようです。高市氏は金利引き上げはお嫌いなのはわかっているので植田氏にとっては一応プレッシャーになるのでしょう。故にこの報道が流れた時、日本の銀行株は一斉に下げたわけです。

会談する日銀・植田総裁と高市首相 2026年2月16日 首相官邸HPより

トランプ氏が高い金利がお嫌いな点は一緒です。そこでハト派とされるウォーシュ氏を次期FRB議長に推挙したわけです。ですが、ウォーシュ氏は風見鶏のような性格があり、時の政権の都合に合わせて鳩になったり鷹になったりするのです。ウォーシュ氏はトランプ政権第1期の時も鳩になりましたが、バイデン政権の時は鷹になっていました。では、強者が多いFRBの政策決定者たちがトランプ氏にへつらうかと言えばNOだろうと思います。彼らは彼らの信念で判断するでしょう。それがプロフェッショナルというものです。

トランプ、高市両名が「高い金利はお嫌い」なのは経済のエンジンを吹かしたいという意味でしょう。高金利は抑制的な経済になるので株価は冴えず、雇用も厳しくなります。ただ、これを論じる時、アメリカは中立金利のレンジの上端近くにあり、日本は中立金利にはまだ0.5%から0.75%程度届かない位置にある違いは勘案すべきです。一方、春闘は今年は昨年ほど賃上げ率が伸びず、悪くなりそうです。ただ、物価もそろそろ収まってくる可能性があり、実質マイナス賃金の汚名はそろそろ返上できるとみています。概括すると日本は景気はかなり良いのですが、なぜかGDPに表れません。街の雰囲気はこの数10年でベストという気がします。この辺のチグハグ感が予想を難しくしているとも言えそうです。

アメリカはイランを攻撃するのか?

アメリカとイランが核開発を巡る3度目の交渉を行っています。トランプ氏はこれが最後のチャンスだとし、これがアメリカにとって満足行く形にならなければイランを攻撃すると脅しています。実際に攻撃をするとすればジェラルドフォード打撃群と称する大艦隊が中東入りするのを待つ形ですから後しばらくはかかると思います。この世界最大最強の空母打撃群は1月初めにベネズエラ攻めで近海を固めていたもので今は既に地中海にいます。

一方、制服組トップのケイン統合参謀本部議長が今回のイラン攻めを嫌がっているのが印象的です。弾薬が足りないとか、アメリカが1発撃てば相手は5発撃ってくるから長く厳しい戦いになることを予想、それならばやらない方が良いという考えのようです。トランプ氏はベネズエラの作戦が大成功だったことでイランもやってやるという勢いなのでしょう。もちろんイスラエルと共同で戦線を張るわけですから強さという点では圧倒していることは確かです。

ただ、イランは恨めば確かに長く、様々な方面に厳しい弾圧をします。NHK支局長が捉えられたと報じられてますが、実際に報じられたことがある方のインタビューによれば過激で非常に過酷な状況に置かれたとされます。なぜNHKの支局長が捉えられたか、それが本当にイランが気にするスパイ活動とみなされる行為があったのか、政治的な背景か真相が気になるところです。私はアメリカのイラン攻めはないと予想していますが、希望的観測と言われても戦争は無いに越したことはありません。

人口問題

先進国における少子化傾向が止まりません。では人口がもともと多すぎた中国にはちょうどよいのか、という議論をしてみましょう。私の答えは国家の維持に大きな困難を伴うとみています。中国の最大の問題は一人っ子政策ののち、経済の急激な成長、そして鈍化という大波を経験したことで世界でもあまり前例のない国家体系が生まれつつある点です。

最大の問題は中国があるとき突然西側先進国に仲間入りしようと技術導入にまい進したのですが、他の先進国が時代の流れに沿い、国民意識と経済成長に一定の波長を伴いながらゆっくり進んできたのに対して中国の場合、経済的成長と国家社会の成長に極端なギャップが生まれ、価値観がゆがんだとみています。その間にいびつな国民意識が生まれ異質な価値観となり、家族主義から個人主義が急速に進みます。今の状態であれば中国は想定スピードより相当速い人口減になる可能性を秘めているとみています。

日本でも2025年の出生者数が外国人を入れて70.5万人と出ました。日本人だけなら70万人を切っているわけです。そして注目すべきは「将来推計より17年早いペースで進んでいる」という点です。つまり日本も中国と同様想定より人口減が早いペースになっているのは若者の価値観や人生観が現代社会の急激な変化、特に技術革新と女性の社会進出の影響により計算前提が崩れている状態にあるとみています。一部には日本は先端技術が人口オーナスをカバーできてメリットがあるという学術もあるようですが、それはごく一部の部分だけを捉えたものであり、経済や社会全体を述べるならば人口が減ってよいというストーリーには絶対にならないはずあります。

後記
新橋の飲み屋街を徘徊し、梯子酒しました。あのエリアは新宿や渋谷とはまるで違うB級グルメ大戦場でドリンクが100円とか、店によっては50円というところもあります。最近思うのは焼き鳥に比べてやきとん屋が増えたこと。昔はやきとんは少なかったものです。そして入った店は超混み、店員は全員外国人、流ちょうに日本語を話し、てきぱき仕事をこなします。店内は喫煙OKでさすがこれには勘弁でしたが、いまだに一人2500円で飲めるとは私の学生時代のコンパで男3000円、女2000円の時代と変わらないわけです。物価高の日本でもサラリーマンの欲求は安酒と愚痴とタバコもくもくなんですね。昭和そのものでした。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2026年2月28日の記事より転載させていただきました。

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会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。

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