普段公共交通機関を使う方なら1枚は必ず持っている交通系IC。
JR東日本のSuicaを始めとして、JR西日本のICOCA、JR九州のSUGOCAなどJR系のICカードを始め、PASMOやPiTaPaなど数多くのカードがあり、ローカル私鉄やバス会社が発行しているカードを含めるとかなりの種類のカードがあります。
カードごとにキャラクターもいて、Suicaのペンギンは2004年以来30年以上にわたって親しまれてきましたが、2026年度末での引退が発表され話題になるほど市民権を得ていました。ちなみに私のお気に入りはJR北海道のエゾモモンガです。

北海道らしいモモンガのデザインがかわいい。
JRは四国と貨物を除く各社で独自のICカードを発行しています。私の住むJR東海エリアにもTOICAというカードが2006年にデビューし、多くの方が利用しています。ただこのTOICA、利用者からはかなり不評でした。
まず、チャージがオートチャージはおろか、カード利用もすることができない。駅の券売機やチャージ機で現金チャージするしかありませんでした。SuicaやICOCAはかなり前からこれらの対応ができています。
2006年当時ならいざ知らず、2026年のキャッシュレスの時代にこれはありえません。ちなみに名鉄、名古屋市営地下鉄が発行するマナカも原則現金チャージオンリー。ウィローカードという名古屋名物と掛けた専用のクレジットカードとマナカが1枚になったカードを利用する場合のみオートチャージが可能です。
ただこれも市営地下鉄を利用する場合のみオートチャージされ、名鉄を利用する場合はオートチャージされないという曲者。名古屋圏のICカードは双方とも現金チャージが大原則でした。
クレカ対応していないので、当然iPhoneなどのスマートフォン対応もしておらず、もっぱらICカードで利用するしかありません。カードを持ち歩くことが必要で、これもJR東日本、JR西日本から遅れをとっていました。
また、使えばJREポイントやWESTERポイントなどが貯まっていくSuicaやICOCAとは異なり、TOICAではポイント還元はまったくありません。ちなみにマナカは還元率が低いうえ、同じカードを使いながら名鉄と市営地下鉄・バスでは全く異なるポイント制が並立していてポイントが貯まりにくい。名古屋圏のカードは双方とも利用者サービスの観点から周回遅れの状態でした。
この2つのことが不満で、東海圏に住みながらTOICAではなくSuicaを使ってスマホで改札を通る人は多く、わたしもその一人でした。ただSuciaではJR東海の定期券は買えないので、名古屋に勤務しているがためしぶしぶTOICAを買って通勤のためだけにTOICAを使用している状態でした。
が、
2026年3月、20年の時を経てTOICAにようやく大変革のときがやってきました!

名古屋駅に掲げられた看板。
ついにTOICAもAndroid、iPhoneで利用することが可能になったのです!
当然クレジットカードによるオートチャージも可能になります。現金でちまちま券売機でチャージするストレスから解放されました。私もさっそくダウンロード。モバイルSuica導入から10年以上を経てようやくヒヨコがスマホに登場した瞬間です。

わたしは新幹線に乗るときにEXカードを使いますが、こちらはSuicaと紐づけていました。これまでは名古屋駅でICカードをタッチしたうえでスマホをタッチするという面倒な操作が必要でしたが、TOICAとEXカードを紐づけたことでスマホだけで新幹線乗換え口を通ることができるようになりました。万々歳です。
一方、電車に乗ることでポイントがたまるといったサービスはまだありません。JR東海には東海ステーションポイントというポイントシステムがありますが、その名の通り「駅の店」を利用することで貯まるポイントです。
このポイントは東海道新幹線を利用することで貯まるEXポイントに移し替えることができますが、EXポイントをいくら貯めてもポイントだけで新幹線に乗ることはできず、旅行商品しか買うことができません。
この点、JR東西日本と比べるとサービスが劣るため、定期利用をしていない方は引き続きSuicaなどを利用する方が多そうです。私はチャージを楽天カードにして、楽天ポイントが少しでも貯まるようにしています。

周回遅れで、JR東海は在来線利用者を置き去りにしていると批判されていましたが、これで半周遅れくらいになったと思います。
ちなみに今回のモバイル化はICOCAのプラットフォームを利用しているため、モバイルカードにTOICAの名はなく、ICOCAとなっています。個人的にはICカード自体もTOICAはICOCAに統合してもらい、WESTERポイントがたまるようにするなどJR西日本のサービスを享受できるようにしてもらいたいと思っています。
今後の動向が楽しみです。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2026年3月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。







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