日本人は世界でも有数の真面目な国民であり、毎日欠かさず歯を磨く人は多い。しかし、それにもかかわらずむし歯に悩む人は後を絶たない。一方で、スウェーデンは日本人よりはるかに多くの砂糖を消費しているにもかかわらず、むし歯の数は日本の半分以下である。歯科医師の前田一義氏『歯を磨いても むし歯は防げない』(青春新書インテリジェンス)によると、この驚くべき差は、単なる磨き方の技術の問題ではなく、口内環境に対する考え方や習慣の根本的な違いに起因している。
- スウェーデンの砂糖消費量は日本人の約2倍に達するが、子供のむし歯経験本数は日本の半分以下という逆転現象が起きている。
- この差を生んでいる最大の要因は、砂糖を摂取する「量」ではなく「回数」を厳格に管理していることにある。
- スウェーデンには「土曜日のお菓子」という伝統的な習慣があり、甘いものを食べる時間を一度に限定することで、口内が酸性に傾く頻度を最小限に抑えている。
- 口内のpH値が5.5を下回ると歯のエナメル質が溶け出す「脱灰」が始まるが、唾液がそれを中性に戻して修復するまでには時間がかかる。
- アメや砂糖入りの飲み物を「ダラダラ食い」すると、口内が常にpH 5.5以下の酸性状態に保たれてしまい、再石灰化が追いつかずに歯が溶け続けてしまう。
- 日本人の多くは「磨くこと」自体を目的にしているが、スウェーデンでは歯磨きを「フッ素を効率よく歯に塗布する作業」と捉えている。
- 磨いた後に何度も水で口をゆすぐ習慣は、むし歯予防に不可欠なフッ素を全て洗い流してしまい、予防効果を著しく低下させている。
- スウェーデンでは20歳まで歯科治療が無料であり、幼少期から「痛みが出てから行く」のではなく「健康を維持するために行く」という予防文化が定着している。
本書はこれ以外にも多くの新しい知見や虫歯や歯周病に対する正しい対処法を教えてくれる。むし歯予防の本質は、一生懸命に歯を磨くという根性論ではなく、科学的なデータに基づいた口内環境のコントロールにある。砂糖との付き合い方を見直し、フッ素の性質を理解し、プロのケアを賢く活用することで、私たちの歯の寿命は飛躍的に延びる。そうしてスウェーデン流の合理的な考え方を取り入れることが、一生自分の歯で食事を楽しむための最も確実な近道となるだろう。
第1章 なぜ、スウェーデン人は砂糖の消費量が日本人の2倍なのに、むし歯は半分なのか?
第2章 日本人の9割が知らない間違いだらけの口腔ケア
第3章 治療から予防へ―スウェーデン式実践方法
第4章 日本の治療常識は世界の非常識
第5章 口の中の健康が健康寿命をのばす








コメント
砂糖の摂取を減らすために20年ぐらい前から5g以下の個包装になったタイプのグラニュー糖を使ってます。骨や爪、とくに歯などがそれほど甘い糖分を取っていないのに脆いのはもしかしたら放射線を照射されているかもしれない疑いがあります。
菓子を買い置きしたりおやつの習慣がないのに。
後、すごく体がだるくなったり重く感じたりする。
それをGeminiやChatGPTに相談するともしその治験データがあればそれはすごい個人情報として高額で売れると回答してくる。以前全然別件で弁護士に会う事があった時ついでに話すと「個人情報を売られた可能性がある」と言われました。