出口里佐です。
2カ月ぶりの青森です。空港からのバスを降りると、初夏の風が草の香りを運んできました。それだけで、故郷に帰ってきたのだ、と実感します。
母の老人ホームを訪ねた後は、青森駅ビル1階の「青森食堂」で夕ご飯。前回は青森づくし御膳(3780円税込)をいただいたので、今回は気になる郷土料理をアラカルトで少しずつ楽しむことにしました。

青森駅ビルLOVINA1階、青森食堂のエントランス

青森食堂に初めてなら、こちらをおすすめ。一通り、青森の基本の美味しいものが食べられます。
右上のお皿のカタチが、青森県!コロッとしていて可愛い。
こちらのお店は、以前ご紹介した帆立家と同じように、タブレットのタッチパネルで注文するスタイルです。
まず選んだのは、本日の人気メニュー第1位という「ほやポン酢」。東京ではホヤを見かける機会が少なく、手に入ったとしても調理には手間がかかります。そのため、青森で気軽に味わえるのは本当に嬉しいことです。

ほやポン酢。柔らかで厚みがあって、ほんのすこし甘みもあります。
口に含んで噛むと、ほのかな甘みと磯の香りが広がります。私は何もつけず、そのままいただくのが一番好きです。素材そのものの味わいを存分に楽しめる一品でした。
そして、思わず懐かしさに誘われて注文したのが「ミズの油炒め」でした。

ミズの油炒め。
油揚げや豚肉、糸こんにゃくと一緒に炒め、醤油で味付けした津軽の家庭料理です。子どもの頃、祖母や母が夕食によく作ってくれた一品で、もう二度と食べられないかもしれないと思っていました。その味がこうしてメニューに並んでいるのを見ると、故郷に帰ってきた喜びがいっそう深まります。
続いていただいたのは「嶽(だけ)きみの天ぷら」。岩木山麓の嶽高原で育つ嶽きみは、驚くほど甘いことで知られる青森の名物です。揚げたてをほんの少しの塩でいただくと、その甘みがさらに引き立ち、シンプルだからこそ素材の良さが際立ちます。

左上が嶽きみの天ぷら。シンプルに塩でいただきます。
手前が、青森サーモン丼、煮干しラーメンのセット。
締めには、煮干しラーメンと青森サーモン丼を注文しました。普段は炭水化物を控えていますが、この日ばかりは特別です。

煮干しラーメンはミニサイズ。チャーシューは大きいのが2枚。
スープは懐かしい味でした。
煮干しラーメンは、ちぢれ麺と手打ち麺から選べるので、今回はちぢれ麺にしました。スープをひと口飲むと、塩味は穏やかで、煮干しの旨みがじんわりと口いっぱいに広がります。その懐かしい味わいに、子どもの頃の記憶までよみがえってくるようでした。
初めていただいたちぢれ麺は、スープがよく絡み、食感も心地よく、大きなチャーシュー2枚とメンマも食べ応え十分です。

青森食堂の店内。赤い金魚ねぶたとランプがカラフルです。
青森サーモン丼も注文しましたが、さすがにご飯までは食べ切れず、少し残してしまいました。それでもサーモンの美味しさは十分堪能でき、グラスのウーロン茶を合わせて、お会計は3,900円ほど。青森ならではの味覚をこれだけ楽しめることを思えば、大満足の夕食でした。
ほや、嶽きみ、ミズ、煮干しラーメン——青森の美味しいものを少しずつ味わいたい方には、ぜひおすすめしたい一軒です。

青森港あたり。今回はアートホテルに宿泊しました。
ここはホテルを出てすぐの場所です。
翌朝、ホテルをチェックアウトした後、青森港へ足を運ぶと、大きな豪華客船が静かに停泊していました。故郷の味をたっぷり満喫した余韻を胸に、その美しい風景を眺めながら、また青森へ帰って来ようと思い、帰路につきました。

この日、青森港に停泊中の豪華客船。
朝8時ころ到着して、夕方17時には出港するそうです。
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