どちらも大切な「続ける努力」と「やめる勇気」

内藤 忍

「継続は力なり」という言葉があります。日々のコツコツとした努力の積み重ねが気がつけば大きな成果につながっていく。これはビジネスでもプライベートでも同じです。

RyanKing999/iStock

手前味噌になりますが、この「内藤忍公式ブログ」を書き始めたのは1996年9月からだったと思います。

途中で毎日更新できない時期もありましたが、30年間継続することによって人生を変える大きなきっかけをいくつも掴むきっかけにすることができました。

また、先週末に開催された世界の資産運用フェアや個人投資家コミュニティ「資産設計実践会」も10年を超えて続けることができました。

どれも自分が好きでやっていることなので、これからも続いていきたいと思う一方で、どこかでやめる勇気を持つことも大切だと思うようになりました。

成功した経営者であっても、高いリターンを出し続けてきた投資家であってもトップパフォーマンスを維持できる時間には限りがあります。

ピークを越えて衰えを感じ始めてからも今やっていることを続けることに拘って、最終的に周囲に老害の醜態を晒しながら終えるのは私の本意ではありません。

自分のピークを冷静に見極め、まだやれるという状態で惜しまれつつ自ら幕引きを行える人でありたいと思ってしまいます。

例えば、ブログに書いている内容に誰も読む価値を感じないのに思い込みの強い駄文を書き続ける。あるいは、個人投資家に価値を提供できなくなっても未練がましくフェアや投資家コミュニティを続けることにしがみつく。

本人が気が付かないうちにそんな「イタいおっさん(じいさん)」になるのだけは避けたいものです。

やめる勇気を持って人生の引き際を自ら決めることは、決して後ろ向きに諦めたというネガティブなものではありません。

これまで努力して続けてきたことを自分の意思で手放すことで、人生の次フェーズにおける新しい可能性に対してチャレンジを始めることです。

スマートな人生には「続ける努力」と「やめる勇気」のバランスが重要である。

これからいつも自分に言い聞かせようと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年7月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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