「マリオットの奴隷」が「マリオットとJALの奴隷」に変わる日

内藤 忍

グローバルホテルチェーンのマリオット・インターナショナルと日本航空(JAL)が今週戦略的パートナーシップを発表しました(写真は日本経済新聞電子版より)。

マリオットはアメリカンエキスプレスとの提携カード「マリオットボンヴォイカード」を発行しています。私はこのカードをメインカードとしてせっせとポイントを貯めて無料宿泊で旅行をしています。いわゆる「マリオットの奴隷」です。

今回の提携はマリオットボンヴォイカードを愛用している私にとっては、極めて大きな影響があります。

このカードの年間利用額は毎年300万円を超えていますから「マリオットプラチナエリート」というステータスを得ることができます。これに今後JALのサービスを組み合わせることができるようになります。さらに大きなメリットを得ることができそうです。

まず、2つの会社のサービスを使っている私のような人が最初にやるべき事はステイタスマッチと呼ばれるアカウントの連携です。

JALのこちらのサイトからマリオットボンヴォイのアカウントとJALマイレージバンク(JMB)のアカウントの連携を完了するだけで、プラチナエリート会員であれば毎年「20,000 FLY ON ポイント(FOP)」が自動付与されます。

これを活用すれば「JMBダイヤモンド(100,000 FOP)」や「JGCプレミア(80,000 FOP)」の獲得のハードルは下がります。ダイヤモンドやプレミアはラウンジの利用などいくつかの特典がありますから、チャレンジする価値はありそうです。

今年後半にも国内外に仕事やプライベートで出かける機会は多そうですから、航空会社はJALの寄せていこうと思います。

このように今回のアライアンスの発表によって、ホテルと航空会社の選択をよりマリオットホテルグループやJALに集中させようとするインセンティブが強くなります。

JAL HPより

つまり「マリオットの奴隷」だったのがこれからは「マリオットとJALの奴隷」に変わるというわけです。

JALのライバルであるANAは以前のブログに書いたような変更を行って、ロイヤルカスタマーであるSFC(スーパーフライヤーズカード)会員の離反を招き、さらに新しいシステムの不具合によって大量のクレームが発生しているようです。何だかちぐはぐな対応をしている的外れな会社になってしまいました。

ここからANAがどのような巻き返しをするのか注目です。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年7月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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