フジテレビの原田葵アナウンサー(26)が、結婚相手の理想の年収をめぐる発言で注目を集めています。

欅坂46および櫻坂46の元メンバーとしても知られる原田葵さん フジテレビHPより
16日放送の情報番組「ぽかぽか」で、神田愛花さんから「葵ちゃんは年収1億円以上でしょ?」と振られた原田アナは、「いらない、いらない。そんなにいらないです」と否定しました。
ところが続けて、「最近、女子会でよく言うのは『年収2,000万円が一番幸せ』っていう話」と明かしたため、ハライチの澤部佑さんから「2,000万円って相当だよ。そりゃ幸せだろ」とツッコまれました。
原田アナは、「年収2,000万円」を自分の絶対条件として断言したわけではありません。あくまで女子会で交わされる話として紹介した発言です。
それでもネットでは、「庶民との感覚が違いすぎる」「2,000万円を現実的な水準として語れる世界がすごい」といった驚きの声が広がりました。一方で、「個人の理想を語っただけ」や「テレビ局員ならむしろ控えめ」と擁護する意見も見られます。
年収2,000万円超は上位約0.6%
「1億円はいらない」と言われると、一見すると控えめに聞こえます。しかし、年収2,000万円も普通の給与所得者にとっては、ほとんど縁のない数字です。
国税庁の「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者のうち、年収2,000万円を超える人は全体の約0.6%にすぎません。およそ167人に1人です。正規分布を前提とした偏差値に無理やり置き換えれば、偏差値75程度に相当します。
民間給与所得者の平均給与は478万円です。年収2,000万円は平均の4倍を超えます。「一番幸せ」というより、給与所得者の最上位グループに入らなければ届かない水準なのです。
2000万円を自由に使えるわけではありません
2,000万円を自由に使えるようにも思えますが、もちろん実際にはそうではありません。
年収には賞与も含まれ、そこから所得税、住民税、社会保険料などが差し引かれます。
日本の所得税は累進課税です。年収が上がれば上がるほど、高い税率の区分が適用されます。
ただし、年収全額に高い税率がかかるわけではありません。所得をいくつかの区分に分け、それぞれの部分に対応する税率をかける仕組みです。
それでも、高所得になるほど税金や社会保険料の負担は重くなります。給与所得控除も年収850万円を超えると195万円で頭打ちとなり、所得税とは別に住民税もかかります。
家族構成や居住地などによって異なりますが、額面の月167万円と、実際に自由に使える手取り額の間には大きな差があります。
「普通」の基準が違います
もちろん、結婚相手に何を求めるかは本人の自由です。原田アナを発言だけで非難するのも筋違いでしょう。
ただ、今回の発言がこれほど話題になったのは、「1億円は多すぎるが、2,000万円ならちょうどいい」という感覚と、一般の給与所得者が置かれている現実との間に、あまりに大きな隔たりがあったからです。
年収2,000万円は、少し努力すれば届く「上の中」ではありません。給与所得者の上位0.6%という、明確な超高所得層です。
その世界を日常的な女子会の話題として語れること自体、庶民に寄り添ったふりをしているテレビ局の人間関係が、一般社会とは異なる所得階層で形成されていることを図らずも示してしまったことが、庶民の怨嗟を招いたのかもしれません。
いずれにしても、「年収2,000万円が一番幸せ」という言葉は、結婚観以上に、人によって「普通」の基準がどれほど違うかを浮き彫りにしてしまいました。







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