セブン「ちいかわ」コラボが闇すぎる?「赤魚の煮付」の隣になぜか単3電池

ナガノさん原作の人気キャラクター「ちいかわ」初の劇場版『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』が7月24日に公開され、映画と連動したセブン‐イレブンのコラボ商品が話題になっています。

セブン‐イレブンでは7月21日から「ちいかわと島の思い出、つくっちゃお!」キャンペーンを本格展開。映画の舞台となる「島」をテーマに、劇中に登場する食べ物をイメージした10品を発売しています。商品自体は7月18日以降、順次店頭に並び始めました。

「島二郎のカツカレー」から「赤魚の煮付」まで

ラインアップには、「島二郎のスパイスの効いたカツカレー」(税込753.84円)、「島二郎の貝汁(あさり出汁)」(税込354.24円)、「限定島ラーメン まぐろダシのしょうゆ味」など、映画を観た人なら思わず反応してしまうメニューが並びます。

中でもひときわ異彩を放っているのが、「セブンプレミアム 映画ちいかわ 赤魚の煮付」(税込321.84円)です。

赤魚の煮付 1食 (ちいかわパッケージ)
セブンプレミアムHPより

見た目だけなら、ごく普通のコンビニの魚惣菜です。しかし映画を観た人にとっては、この「魚の煮付」という言葉そのものが少々意味深に見えてきます。パッケージにも映画の登場人物が描かれており、SNSでは購入したファンからさまざまな感想が寄せられています。実際に食べた人からは、魚が柔らかく、味も濃すぎず食べやすかったという声もあります。

ここが、今回のコラボの面白いところでしょう。

単にキャラクターをパッケージに印刷しただけではありません。「劇中で食べていたものを現実世界でも食べる」という体験そのものが商品になっています。

「赤魚の煮付」の横になぜ単3電池?

さらにSNSで注目されたのが、あるセブン‐イレブン店舗の商品陳列です。

Xに投稿された写真では、「映画ちいかわ 赤魚の煮付」のすぐ隣に、なぜか単3電池が置かれていました。話題になったXの投稿

魚の煮付と乾電池。

普通に考えれば、まったく関連性のない2商品です。スーパーなら売り場さえ別でしょう。

しかし『人魚の島のひみつ』を観た人なら、この並びを見ただけで「あっ……」となるはずです。

ネタバレを避けて説明すると、「赤魚の煮付」と「単3電池」は、どちらも映画後半のある「秘密」を連想させる重要なモチーフです。特に単3電池は物語の鍵を握るアイテムとして登場します。パナソニック エナジーが映画公開に合わせ、劇中アイテムを再現した「映画ちいかわ 単3形アルカリ乾電池」まで公式商品として発売しているほどです。

したがって、この2つを隣同士に並べるという陳列は、映画を知らない人には「なぜ魚の横に電池?」という謎の光景ですが、鑑賞済みの人にはかなりブラックなジョークにも見えます。

逆にいえば、映画をまだ観ていない人は「どうしてこの組み合わせが闇すぎるのか」を考えず、そのまま劇場へ行ったほうが楽しめるでしょう。

かわいいだけではない「ちいかわ」らしさ

そもそも『人魚の島のひみつ』は、ちいかわたちが「特別な島」へ招待されるところから始まります。

「カンタンな討伐で100倍の報酬」「限定島ラーメン」「限定スイーツ」といった魅力的な誘いに乗って島を訪れた一行。しかし、そこで待っているのは単純な南国バカンスではありません。原作でも人気の高い長編「セイレーン編」を映像化した作品で、かわいらしい絵柄とは対照的な、不穏で複雑な物語が展開します。

だからこそ、カツカレーや魚の煮付といった何気ない食べ物まで、映画を観る前と観た後ではまったく違って見えます。

かわいいキャラクターグッズを並べるだけでなく、コンビニの日常の風景そのものを映画の余韻に変えてしまう。今回のセブン‐イレブンとのコラボは、「ちいかわ」という作品の独特な魅力をうまく商品化した企画といえそうです。

7月31日からは「島フルーツタオル」も

そして7月31日からは、「映画ちいかわ まるで島フルーツタオル」も順次発売されています。

セブン‐イレブンの「まるで」シリーズのアイスバーをイメージしたポーチ入りタオルで、「ちいかわとモモンガ」「ハチワレとラッコ」「うさぎとくりまんじゅう」の全3種類。価格はいずれも税込1760円で、数量限定です。

映画を観て、帰り道にセブン‐イレブンへ寄る。そして劇中で見たカレーや煮付を買って帰る――。

映画館のスクリーンで終わるはずだった物語が、そのままコンビニの日常へ入り込んでくる。

そして棚を見ると、赤魚の煮付の横にはなぜか単3電池。

映画を観た人だけが、その意味に気づいてしまうのです。

コメント投稿をご希望の方は、投稿者登録フォームより登録ください。

コメント