年収5000万円婚活女子にマジレスして「養分」になる人たち

内藤 忍

人気テレビ番組「マツコの知らない世界」の婚活企画に出演し、相手の男性の希望年収を5000万円以上と発言した28歳のインフルエンサーがSNS上で炎上しています(画像はネットから)。

生涯の伴侶を選ぶのに現実離れした結婚条件を希望したり経済力だけを重視する拝金主義的な姿勢に対して激しい批判をする人も少なくありません。

「年収5000万円の結婚相手なんかいるわけがない」「いたとしてもあなたは相手にされない」「経済力だけで結婚相手を決めてはいけない」などと反応している人たちです。

しかし、このようなテレビ番組に「マジレス」している人たちは、その時点で番組と彼女の巧みなマーケティングに利用されていると考えるべきです。

ネガティブなリアクションが彼女のビジネスを強力に後押しし、自分の時間が「養分」として吸い取られている。そのことには意外に気づいていないようです。

テレビ番組には視聴率を稼ぎたいという強いインセンティブがあります。インフルエンサーの彼女もSNSのインプレッションを増やすことで知名度を上げ収益を得たいはずです。

両者の思惑が一致するコンテンツ内容は、現実的な婚活条件を提示するような当たり障りのないものではありません。過激な条件を提示することで世間の注目を集め賛否両論の炎上を巻き起こすような番組に仕立て上げることです。

そもそも、テレビ番組の自分とはまったく無縁の出演者の発言にいちいち反応するのはYahoo!ニュースのコメント欄に書き込みをするようなもので意味のない行動です。

他人の過激な主張にいちいち感情的なリアクションをして大切な時間を奪われ、その人の事業や収益に貢献させられるくらいなら、その時間と頭のキャパシティを自分自身ために使うべきでしょう。

彼女にとって年収5000万円の男性と結婚できるかどうかは実はどうでも良いなのかもしれません。それなりの年収を稼いでいる人のようですから、少なくとも今のところは経済的理由から結婚する必要も無いからです。

私には「養分」となった大量のネガティブなコメントを読みながらガッツポーズで高笑いしている彼女の姿が目に浮かびます。いや、リアクションの大きさには興味があっても、そのアンチな内容には全く興味は無いのかもしれません。

とここまで書いて、このブログも彼女の「養分」になっていることに気が付きました(笑)。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年8月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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