中国、日本、韓国を撃破し王座へ
中国で行われていた「2026女子アジア選手権」ですが、なんと、いわば「微笑みの戦士」(Smiling Warriors)ともいうべきタイの女子代表が、アジアの強豪である中国、日本、韓国をすべて撃破し、初めてオリンピック出場権を勝ち取ったというニュースが、8月30日の優勝以来、タイ国内では大々的に報じられています。
女子バレーは国民の誇り
ちなみに、タイの国民的人気スポーツといえば、男子はボクシング、女子はバレーボールというのが私の理解ですが、国技ムエタイに近いボクシングがタイで人気があるのはわかるのですが、なぜかこの国では、女子バレーの人気が非常に高いのです。
しかし、タイのスポーツメディアによると、最初からこれほどの人気があったわけではなく、かつては観客がわずか13人だった試合もあったのが、現在では満員になるほどの人気になったということです。
そしてその理由が、女子バレーがどんどん強くなっていったことで、「タイはサッカーでは日本や韓国ほど世界的に強くない。しかし、女子バレーなら、中国・日本・韓国と戦える。場合によっては、中国、日本、米国、ブラジルなどを倒すこともある。だからタイ人にとって、『小さなタイ人でも世界の強豪に勝てる』という誇りになっている」ということです。
さらに、もう一つ以下の説明もあり、なるほどと思った次第です。
「微笑みの国」らしい魅力と国民感情
日本の「東洋の魔女」もタイ女子バレーも、欧米勢に比べて「身長やパワーで劣る分、高速コンビネーション、拾い負けない守備力、粘り強さ」で勝つスタイルである。
しかし、「東洋の魔女」が極めて苛烈でスパルタな厳しい練習を通じて世界トップ(金メダル)に登り詰めたのに対し、タイの「微笑みの戦士」は、激しい試合中やピンチの局面でも笑顔を絶やさず、お互いを励まし合って明るくプレーする。
この姿がタイ国民の心を惹きつけ、非常に高い好感度と熱狂的な人気を生み出したのである。
もっとも、「東洋の魔女」が東京オリンピックで世界の王座についたのは、スポーツであっても各国が国の威信をかけて競争していた頃であり、ど根性とスパルタ練習が当たり前で、失敗してニコニコ笑っていたりしたら怒号が飛んできた時代なので、比較する時代がちょっと違い過ぎると思いますが……。
「微笑みの戦士」(Smiling Warriors)
それにしても、欧米や東アジアのバレー大国に比べれば、決して恵まれた条件とはいえないタイが、スポーツで王座につくというのはなかなかないことなので、大したものです。
ちなみに、タイ代表の主力には、日本のVリーグやSVリーグでプレーしてきた選手も多く、日本バレーの「精密な守備や組織力」を直接学び、それをナショナルチームに持ち帰ることで、さらにチーム力が底上げされているということです。
私もバレーボールは好きなスポーツなのですが、試合展開が速く、サッカーやラグビーと違って敵と味方でコートが分かれているので、素人でも見ていてわかりやすく、万人受けするスポーツだと思います。
それに、「スマイリング・ウォリアーズ」と呼びたくなるようなチームなのも、いかにもタイらしくていいと思うし、いつか日本で行われる世界大会に、中国や韓国と互角の強豪チームとして参加してもらいたいものです。







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