健康診断の前は「節制」より「暴飲暴食」した方が良い

内藤 忍

健康診断の直前になって急に酒を断ったり、野菜ばかりを食べ、食事制限を始めたりする人たちがいます。

これはどういう理由からなのでしょうか?健康診断の本来の目的を忘れてしまっていると言わざるを得ません。

健康診断というのは日頃のありのままの体の状態を測定する場です。数日だけ数字を取り繕ったところで意味はありません。

会社でいえば決算直前に見かけ上の売上だけを計上する。あるいはテスト前に一夜漬けで勉強するのと似ています。

結果が良くても本人の実力は変わりません。健康診断は自分の健康状態の正確な状態のチェックが目的ですから、会社の決算やテストのように本来よりよく見せる必要は無いのです。

健康診断の直前だからといって行動を変えたりはせず、平素から自分の体調や食事に注意を払う方が合理的です。

リアルな自分から目をそらさない勇気を持ちたいものです。

健康診断ではありませんが、私は先週からリブレと呼ばれる血糖値の測定機器を腕に装着しています。

これは体内の血糖値を常に測定し続ける装置です。アマゾンなどで市販されていますので誰でも装着して測定できるのでおススメです。スマホと連動させるとリアルにグラフで数値を確認できます(写真)。

クリニックの血液検査では採血の瞬間の数値しかわかりません。リブレなら自分の食べたり飲んだりしたタイミングと血糖値の因果関係を知ることができます。

私は2週間の測定期間中は敢えて不摂生する事で何が血糖値スパイクをもたらすかを実験しています。

例えば空腹でノンアルのビールを一気に飲むと早速スパイク発生です。あるいは、お土産にもらったビターチョコをシングルモルトウイスキーと合わせてちょっとだけ食べたのにかなり血糖値が上がることがわかりました。

空腹ではなくある程度食べてからのノンアルビールやチョコレートは血糖値の上昇スピードを和らげることもわかります。これを普段の生活にフィードバックすれば有益です。

敢えていつもより過激な生活にして健康チェックをすれば問題が炙り出されやすくなり発見しやすくなります。

健康チェックの目的は不健康を誤魔化すことではなく、早く見つけて対処するためであることを忘れてはいけません。

BBuilder/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2026年9月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。

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